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  日々、ミカンのこと                 

nalu

きき耳頭巾 

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hana


庭の草がぼーぼーで
蚊の発生率がいちじるしく、
夜ごと蚊の襲来を受けたりする。

一度さっぱりさせるのもよいかと
カマを持ち、
庭へ出てみるのだがそのたびに、
一歩足を踏み入れればトカゲがはしってゆく。
バッタがはねる
蝶がとぶ
蟻のゆく
めくるめく虫々の世界。

このぼーぼーの草はなにも
わたしだけのものでないんである。


そこで今日もカマを握ったまま
家へかえる。


一昨日から寝床に蚊帳を吊るしてみた。
蚊は来ず、
ぐっすり眠られる。


朝、新聞をひらくたびに歯ぎしりする
目からでてくる水で新聞紙がぬれる

なぜ、きこえないんだろう
なぜ、すすんでゆこうとするんだろう
なぜ、
なぜ?


野田首相、あなたこの国のトップならば
オスプレイはどうぞ持って帰ってもらってください。


そこに生きるものたちのこえを
このくにに生きるものたちのこえを
、きいて。


庭ボーボーのわたしは
原発も、鼻つまみものの戦闘機も、ほしくありません。




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留守番と台所、カレーライス 

こども |

natu

いよいよ夏本番である。
朝、セミの鳴き声で目が覚めた。



先日、仕事の帰りが予定より遅くなった。
取材を終え、電車に飛び乗ったのが19時すぎ、
都内から家まで
ひとっぱしりに走っても、帰り着いたのは21時前だった。

21時と言ったらあなた、娘を布団へ入れる時間。
通常、こんなことはありえない。

以前なら、近所に住む父母に応援を頼んでいたし、
少々離れた地へ引っ越してからは
どんなに遅くても夕飯までには帰宅するようにしている。

それがふいに、思いもよらずの事態。
電話をかけると、大丈夫、と気丈にも娘はいう。

冷凍庫にある、先日肉屋で買った肉まんをあたためて食べるという。
それからコロッケ、トマト、グレープフルーツのゼリーも食べていい?
むろん、いいに決まっている。
ほんとうにごめんね、食べたらお風呂に入れる?ときくと
うん、入る、とこたえる。

乗り換え時、ふたたび電話をかけると
「ごはん食べたり、買ったりしないできてね」
などという。
もちろんとんでかえる、とわたし。
わが家は古く、日が暮れると大人ひとりでいても薄ら怖いのである。

すっかり時計も21時を指そうという頃、わたしはようやくがちゃがちゃと玄関の鍵をあけた。

すると、
風呂上りにすこしおめかしをした娘がおかえり、といってとんできて
促されるまま進んだちゃぶ台の上には、
湯気をたてたカレー、きれいに切られたトマト、
かりっと両面を焼いたコロッケ、硝子に盛った小さなゼリー、
水滴をつけた水のコップ、が並んでいた。

カレーは先日母が作り置いていってくれた残り、
ごはんは娘が土鍋で炊いたのである。
きけば驚くほど自己流の炊き方だったけれど、
つやつやと光って見事な白飯だった。

普段は本ばかり読んで台所にあまり立たない娘。
10年って歳月は、こんなにもひとを成長させるのである。


その夜、いつもは一章分のところ
娘の眠るまで本を読んできかせることにした。
こわくて髪は洗わなかった、という頭てっぺんの、
娘の匂いを吸い込む。


近頃は彼女のリクエストで毎夜、赤毛のアン
「アンの夢の家」を読んでいる。
もうすぐ夏休みがくる。







11:29 |  trackback: -- | comment: -- | edit

グットトリップ 

散策と旅 |

木々


妹はアメリカに住んでいて、
そこで結婚式を挙げるというバブリーな案内が来て
先日、赴いた。

わたしはほとほとにほんを好んでいるため、
腰はいたって重い。
しかしまあ、めでたい席だもの、
行って祝おうじゃありませんか。

夏のサンフランシスコはさむかった。

夕暮れを過ぎれば、フリースやダウン姿の人々までいる。
こっちの人って暑がりなんじゃないですか、と首をひねりつつ
半袖姿の身体にぐるぐる布を巻いて足早に歩いた。
これでは逆に、日本人は暑がりだと思われたかもしれない。

滞在6日間中、
妹夫婦のはからいでヨセミテ自然公園なる世界遺産のどでかい山々や滝、木々、森の中へも行った。
欲をいえばもうすこし自分の足で歩きたかったけれど、
わけのわからないくらいにすごい景色だった。
いったいどういうわけだろう、とそれを前に呆然ともする。

一族でサンフランシスコ市内観光ツアーにも参加した。
坂の多く、建物のきれいな街。

建物

アメリカらしいところを体験させてあげようという
はからいによって、
分厚いローストビーフもカニも食べた。

皆がアルカトラズ島(元刑務所)ツアーへ参加している間、
怖がりのわたしは娘とふたりで海辺の街をうろうろ、
稚拙な英語能力により、注文したカレーにエビではなく豆腐が入っていたりもしたけれど、
雲ひとつない空の下、芝生の公園に寝転んで
草花遊びをする娘の傍らでまどろんだり、
身振り手振りで肉まんを見事注文したり、
街中の公園では水場に入って遊ぶ娘に警察がやってきて、ソーリーといいながら
それを止められたりもした。
ミュニメトロにのって宿へかえる。
数日いれば、次第に通りの名前もおぼえる。

正直、少々こわい思いもしたし、
ひとりで歩くのはびくびくしたりしたけれど、
案外人々は親切で、愉しかった。

特筆したいのは、ゴールデン・ゲート・パーク。
無料で入れる大きな大きな公園で、
中には植物園、科学館、美術館などもある。

最終日、くれぐれも飛行機に遅れないようにとのお達しを守るべく、
足早に公園だけを見て回ったのだけれども
ここの木々花々はすばらしかった。
いたるところに妖精や、小人がいるにちがいない。
小さな庭、シェークスピアガーデンにはリスが走り回っている。

水が湧き出るところには、ハチドリ。
空中に静止して水を飲む。
羽根が八の字を描いて見えないくらいに早くうごく。
嘘みたいに幻想的な光景が、胸にはりついている。


旅は、
ガイドブックをガン見するより
人気店を制覇するより、
思うままに歩いたほうがいい。

観光にお金をかけることより、
そこらへんを気ままに、のんびりしているのがいい。

持論であるが、あらためて
そういうのを、
わたしはよい旅と呼ぶのだとおもう。


旅先では決まって葉書をだす。
切手を貼って、
見慣れないポストへ入れた郵便物は
帰るわたしよりゆっくりと日本へ着いて、
郵便受けにおちる。



妹よ、結婚おめでとう。

16:20 |  trackback: -- | comment: -- | edit

七夕うたう 

うたう、 |

77

拝啓
7月になりました。
さてわたくし、the yetis でうたをうたっております。

来るあす、7月7日
葉山のカフェ「days386」 (かつて「レインボーカフェ」のあった処)
にてライブをいたします。

我々は原発・原子力氏に
おつかれさまよ、これまでありがとう!わたくしたちは新しい時代へゆきます
との気持ちを込め、
yetisのパフォーマンスをマイクや電気を使わずに生音のみでおこなう次第です。


・・・

「海見える街にて」

DAYS386 (葉山)
16:00 open/ 16:30 start 20:00end
charge free(投げ銭式ライブ)


出演
the yetis
山本鷹生
DJ jarring
DJ TommyRTS

・・・


投げ銭式、と謳ってはおりますが銭に限らず、
飴ちゃん、素麺、お野菜におまんじゅう、お手持ちのものなんだってかまいません。
もしも胸に何がしかを感じていただけた暁に、
ぽいっとお気持ちを入れてくだされば幸いです。

よろしければいらしてください。
七夕の夕暮れ、お会いできればうれしいです。


敬具



12:17 |  trackback: -- | comment: -- | edit