
雨の日は
あるいてゆく
傘さして
すこしだけ濡れて
雨のなかを
あるいてゆく
雨の音は
身全体をすっぽり
つつまれているようで
意識が一寸
どこかへゆく
雨のなかは
露草の蒼が
はっきりとみえる
ここにも
あら
ここにも
しずかに
ひかり
蒼くある
蒼
雨
露草と
滴
その音と
はなしかけ
はなしかけられるようにして
雨のなかを
ゆく
さてさて
六月
a story of Jun.
のおしらせです。
・・・・・・・・・・・
2016.6.27 (mon)
a story of Jun.
小さなものがたりとうたの会
「未来へのノスタルジア
ジュゴンの海へ」 黒田 征太郎
am 10:00 ~
at cibo (葉山・上山口) → ●
place charge 1,000en (お茶とお菓子つき) + donation
わ
になって、
めにはみえない音、声、ものがたりに
みみと
こころ
からだをほどいて
ひらく。
六月の物語は
おきなわ へのこ
「未来へのノスタルジア」
沖縄慰霊の日
6月23日を胸に
しずかに
そっと
祈るように
へのこ
を描く絵本の朗読と
いくつかの唄を
すこしばかりの唄や響き
朗読のあとは、
母音を手がかりに
ご自身の声で
内面に、深く潜り
自分自身をととのえてゆくような
声のワークもおこないます。
わたしとせかいがひとつであるような感覚を
共振、共有してみたいとおもうのです。
おしまいには
cibo の主 みとなさんお手製の
美味しいお菓子とお茶を
しみじみいただきながら、
シェアリング
ようこそおいでください
・・・・・・・・・・・・・
わすれない
なんどでも
立ち止まる
なんどでも
そうしていまも
このいまも
つながっている
いつでも
ひとっとびで
つながっている
おもい
ひかり
ひとっとびで
つながる
ciboさんは、おおきな窓
雨のなか
ひかりのなかも
緑のうつくしい
季節です
お待ちしております。

正直にいうと
いつも
いつもわらってるわけではなくて
ときに唐突に
とーんと
あなっぼこに落ち込んでいたりもする。
え?
ここに穴あいてましたっけ
というくらい
不意打ちにくる。
ついこの頃は
近隣から
草刈り機や枝切ばさみの音がきこえてくると
そわそわして
しかしだからといってなんにもできなくて
次々と
毎日のように
当たり前みたいに切られていく
たとえば
紫陽花の青々した葉枝を
垣根のひかる葉枝を
ちいさな草花をめにするたびに
気分が塞いで
しょうがなかった。
なんにもできない
のか
なにかできるのか
こんなことにいちいち心を曇らすことを
やめたらいいのか
わからぬ。
悶々としゃがみこむわたしに
植物は
わたしは恨んだりしない
と
清々しくいったりする。
彼らは今、いま、を生きているから
過ぎたことにどうこう
おもったりはしない。
ただただ
人間のすることを
されるがままに
受け入れて
いる。
そこに
悲しみも怒りも
ないのだと訊いた。
だとしても、わたしはかなしい。
わたしは植物でないから
人間だから
かなしい
わたしたち
人間のすることが
かなしい
紫陽花は花だけがうつくしいのじゃない
葉っぱが旺盛にあるから
花が咲く
その葉も枝もうつくしい
垣根はなにも
人間のためばかりに生きているのじゃない
木は木のいのちを
いきている
ちょっとのびたり
はみ出たりしちゃいけない?
そこに
生きているのに
窓から見上げる
そこに
つい前の前の季節まであった
大きな木々が今はすっかりないことを
いまものこるその気配を想像してみることを
それでももう2度とあのようには戻らないことを
かなしくおもう。
ともに生きていたのに
いつもずっと
ともにあってくれているのに
その手を放すどころか
いとも簡単に
切り刻んでないものにして
にんげんはなんて
なんていう生き物だろか。
ただただかなしく、おもう。
無力だからか
無力なのか
いや、
きみたちは手足があるだろう
その動く
身体があるだろう
そのくち
言葉があるだろう
だからきみたちは
きみは
悲しんでばかりいないで
さあ
その手足で、いま
できることをしたらいい
そう
いわれているような気がする。
人間がえらいんじゃない
草だって
虫だって
鳥だって
水だって
なんだっておなじように
おなじように
生きている。
せめて
そのいのちに
話しかける
くらいのことを
ねがう
ねえねえ
おじさん
おばさん
植物は敵じゃない
植物は
ずっとずっと
人間に
与え続けている
こちらがどんなに勝手をしても
だまって
木の実を
新芽を
葉枝を
木陰を
差し出し続けている
そのことを
わすれるのは
かなしい
この
かなしさをどんなふうにかかえて
いきていこうかなと
よくおもう。
わらって
潔く
清々しく
伸びやかに
ありたい
そうおもう
そのために
いま
なにをしているかな
と。
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