
ここへ来て
三度目の夏至を迎える
六月三日
四万十市、止心庵に於いて
唄の環かこむ
それは
それはやはらかな
いとおしい時間だった
終いにはみな、
畳の上
自然と足を伸ばし寝転んでいる
それぞれの足、円の中心に向かい
寝転ぶ素直な姿もまた
うつくしく寛いだ環であった
二年前、
ここへ移るときに
ただひとつ
ここで唄い、声の環をかこむ場をもてるだろうか、
ただそれだけは気がかりだった
気がかり
というのもすこし異なる
そのことはかるく諦めてもいた
けれど片隅で
望んでいたこと
止心庵
こちらの美佳さん、ジェフ氏と出会い
極自然な流れのように
今に至る
それはとても
とても有り難く、またしあわせなことである
ここで
めぐる季節ととも
唄の、声の環かこむ場を
ひらくこととなりました
はるなつあきふゆ
春夏秋冬
その機微の変化、
一瞬のふるえ
捉え、うけとる瞬間とは
いま生きている
その根底を
祝福されるようなもの
そこに
こえが
まじりあう
七月のご案内です
…………
circle for a feeling voice
母音と倍音、声音の環
2022. 7. 14 (thu)
13:30~15:30頃
1500yen
於 止心庵
高知県四万十市口鴨川136
https://www.facebook.com/shishinanshimanto
・お問い合わせ、ご予約
070-4413-7126
levelamica@gmail.com
いずれかに、お名前人数をお知らせください。
環となり
境界線を解いて
耳をすます
技術、優越もなく
ただ声、母音を
ゆるやかに
響かせてゆく
そこに
自ずと立ち現れてくる
"わたし"
は、素であり自然
それは
すべてとひとつである
わたし、いまここ、その原初に還る。
身一つでおこなう
母音、倍音を用いる
"声のヨガ" のようなワークです。
人前で声を出すのがためらわれる方
久しぶりに声を出したい方
どなたでも安心しておこなえるよう
ゆるやかに誘導してゆく環、場となります。
ワーク後は、止心庵さんのお茶、お菓子を頂きながらシェアリング。
(お茶菓子代は別途、donation)
………
夏の庭
滴る山々
揺れ満ちる植物たちの気配、
とり、けものたちのこえ
窓から見渡す
止心庵
畳の間にて
心よりお待ちしております

O
nalu
01 aioi
02 kamiyus
03 nikarakoi
04 hipo
05 tui tui tui
06 karico
07 areoka
08 ola
09 tida
10 ipara
11 peace
Sounds by Kenji Kihara
Voice and Ukulele , Recorded by nalu
Piano and Keyboards by Kenji Kihara
Arranged and Mixed, Mastered by Kenji Kihara
Art Works by Lurie Haikata
Design, Art direction. Misato Shimamura
¥3,300
試聴はこちら
https://youtu.be/3TqXeDEIUOE
……
龍の旅
旅より還った
五月二十六日
いよいよ
満を侍しての音源CD
「 O 」
仕上がり、発売となる。
これ因みに
おー
と、誦む
実はここまでに
実に長い長い道のりがあり
紆余曲折へて
ここへ辿り着く
まるでひとり
こどもをこの世に産んだかのようだ
それは
今で、これだったのだ
という感慨深い想いである
それにはもう
到底たったひとりではなし得なかった
深い深い感謝がある
感謝である
是非聴いていただけたなら
さいわいです
ご注文はこちらHP
umitonalu.com
contact より、
お名前、ご入り用の枚数、お送り先のご住所
記載の上、お問い合わせください。
このおと
しずかに
ゆるやかに
ひろがり
◯
となってゆくように
五月二十日
福井県越前町、
だいこん舎 洗心亭に於いて
午前と午後
ふたつの環、かこむ。
ここに至るまで
だいこん舎さんへの了解から
お集まりになってくださる方々へのお声がけ
すべてを取り仕切ってくれたのは
昨年、ここで展示会をひらきご縁を繋いでくだすった
“ひら” の衣のひと、ひろこちゃん
彼女の身体のなかには
うつくしい
初々しく
ひかるいのち
畳の間
円座すると
鳥の囀り
葉擦れ、風の音
その間
むすこは伸びた筍を手折り、肩に担いでは
ちいさな女の子と芝生を走り回っている
それを見守ってくれたのは
ひろこちゃんのお母様
こえ
ふるえは
さざなみとなり
波紋となって
わたし
せかいにひろがる
ことばは
なみとなり
はるかとおく
いつかのわたしを
ゆりおこす
畳の間
昼も夜もそれぞれに
集うたいのち
声は身体をぬけだして
交じり合い
重なり合って
あらゆるものと
ひとつになる
この土地、
また遠くから
この一寸のとき共有すべく
足を運んでくだすった
おひとりおひとりに
こころより、感謝申し上げます
おひとり欠けても
おなじようにはならなかった
昼また夜、それぞれに
素晴らしい、ありがたいときでした。
だいこん舎のお蕎麦、
やはり最高でこのたびも
二日連続お昼に頂く。
甘味のそばがきの黒蜜がけ、
翌日は
山菜のかき揚げに至るまで
くるみだれ、
おろしとろろの
お蕎麦とともに唸るほど、
実に実に、美味でありました。
昼夜の会の合間には
弘子ちゃん、お母様ともに
そのご友人・野さんの携わる陶芸館へ
ご案内いただく
そこで息子ともに
土を捏ねさせてもらい
息子は野さんと軽快にお喋りしながら
手を動かし、
小さなお団子から葉っぱのお皿、
さいごには山積みのパンケーキまで
愉しそうにこしらえる
昔から図工とか、目に見えるものを
とくに人前で形作ってゆくのが不得手なわたしも
なんとか
小皿と平べったいランプシェードをこしらえる
これをわざわざ焼いて仕上げて
送って下すったものが
今日届いた
鉛筆文字のお手紙を
拝読しながら
胸一杯で視界が滲む
こんな
温かくも素晴らしい出会いと
ご縁と、ご厚意に恵まれて
感無量
感無量
とは
わたしの大好きな祖父からの手紙で覚えた
ことばであったが
この歳になり
その意味をわたしなりに
心身でこの頃、深く感ずるようになった
おじいちゃんには
毎朝挨拶を交わすが
観ていてくれているだろうか
いや
観てくれている
祖母、インコとともに
話が逸れたが
福井
このたびもほんとうに
佳きとき
しあわせなときであった
帰りの日、朝に息子と
だいこん舎さんおすすめ
花みずき温泉の湯に浸かり
しみじみ
この身のさいわいをおもう
ひろこちゃん、
そのお母様、
そして
だいこん舎、
かずさんとゆかりさん、ちらっと会えたのりかちゃん、
猫のふじこちゃん、
野さん、
昼夜うたの輪かこんでくだすった
おひとりおひとり、
ほんとうにありがとうございました。
また訪ねたいと
願うております
謝謝

六月十六日
望月の日
長野県佐久
望月町森の小屋にて
唄、声、なみだ、
あふるる音の環
かこむ
この日
森の杜のなか
これまで
いつのまにか築いてたパターンのようなもの
その一切がなく
なにかもう
隠すことも繕うこともできぬ
ただ
丸裸のわたしが居り
そのわたしのなか
流れてゆくまま
やってくるままを
この日
あちらこちらから集うてくだすった
かみさまのようなひとたち
に、くるうりかこまれて
みれば
森の道のむこうに
むすめと、ちいさなむすこ
かぜがふき
とり
けもの
鳴き交わし
木々草草ゆれざわめき
ひとともり
ひととけものたち
ひととせかい
その境界を解き
淡くまじりあって
ここにいる
その
自覚意識あるなしに問わず
ゆるやかに
たすけあって
居る
わたしは何故か
赤子のようになって
そのむきだしを
あたたかないのち
そのけはいで
やはらかくみまもり
くるんでいただいた
それは
なにかのおわりと
なにかのあらたなる
はじまりであったのかもしれない
慈悲深き
おひとり
おひとりに
ふかく
感謝するばかりである
あたたかな小屋のなかで
まるい
おむすびをいただく
ほおばると
知ったことのない
なにかがひろがるのでおどろく
ひとくち
ひとくち
その後も
あせることなく
それはひかる
ひかって
からだ
わたしのなかへ
ちらばってゆく
まこちゃん
このおむすびをむすんだひと
に、はじめて
出会う
このあと
まるい輪の中で
おひとりおひとりの
ことばで話してくれたこと
それは
この日
話すことさえままならない
わたしの
御守りのように
ふかく
瑞々しく
浸透していって
いまも在る
ひふみゆ
https://hifumiyu.com/
かずみちゃん
まさみくん
そして
ふう
とわ
おふたりには
ことばではたりない
五日間の滞在から
うけとったこと
いただいたこと
すべてをふくめ
全身全霊、感謝申し上げる
おふたりの手による施術も
またほんとうに
ほんとうに素晴らしかった
いまうまれ
あたらしく
天井と
己の手のひらをみる
期間限定、森の小屋での施術もまた
さぞや特別なものであろうと想う
みず
やま
もり
つち
かぜ
しか
ゆ
ほし
つき
あめ
なにもかも
なにもかもに
謝謝


(写真はすべて、「ひふみゆ」のうつくしいHPを手掛けた須賀さん撮影。)
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