
七月、止心庵
ここでは
時空をこえ
それぞれの身体の境界線もこえて
なにか
とてつもなくおおきなもの
一体となり
また
こまかく震える繊毛のごときもの
おとひかりのように
我々を包み、響き合う
完璧な調和
オーケストラを体感するようであった
また
わたし自身が
余計なものいっさいを纏わず
ただ純粋ないのち、魂そのものとなる瞬間なのかもしれない
それを目の前に
ひとはまたおなじように
ただほんとうのものになって
そこにいる
そこへ還る
その共有、共振ともいえる
のかも
と
その後のシェアリング
七月ご参加くだすった方のことばから
感じたりした
止心庵
この場で
この環がうまれること
もちえることをあらためて
有り難く
しあわせにおもう
さて
八月、お盆のころ
蝉の大合唱とともに
唄の環、ひらきます
ご先祖
また
愛おしい今は亡き魂たちも
ともに
おどるよう
こえ
ひびき交わし
なみとなって
わたし、ここ、せかいへ
平和、調和
ひろがり
そだってゆくように
………
circle for a feeling voice
母音と倍音、声音の環
2022. 8. 16 (tue)
13:30~15:30頃
fee : donation
於 止心庵
高知県四万十市口鴨川136
https://www.facebook.com/shishinanshimanto
・お問い合わせ、ご予約
070-4413-7126
levelamica@gmail.com
いずれかに、お名前と人数をお知らせください。
…
環となり
境界線を解いて
耳をすます
技術、優越もなく
ただ声、母音を
ゆるやかに
響かせてゆく
そこに
自ずと立ち現れてくる
"わたし"
は、素であり自然
それは
すべてとひとつである
わたし、いまここ、その原初に還る。
身一つでおこなう
母音、倍音を用いる
"声のヨガ" のようなワークです。
人前で声を出すのがためらわれる方
久しぶりに声を出したい方
どなたでも安心しておこなえるよう
ゆるやかに誘導してゆく環、場となります。
ワーク後は、止心庵さんのお茶、お菓子を頂きながらシェアリング。
(お茶菓子代は別途、donation)
………
今回より、参加費はドネーションと致します。
八年ほど前
葉山から初まったこの場、こころみ。
絵本の朗読と唄からはじまり
その内容は成長してゆく子どものごとく
変化してきたけれど
当初より自由料金でおこなっていました。
この土地ではじめるにあたり
なんとなく、
初め定めてはみたものの
正直なきもち
自分から金額を定めてしまうのには
違和感がある
もっと自由、能動的で
生きものみたいにうごきまわるような
そんなかろやかなのがきもちいい
お金=エネルギー
そのときその瞬間
おのおのが
正直で、無理のないエネルギーを
ここに気持ちよく
循環させてもらえたなら、さいわいです
縁側より向こう見渡す庭
蝉虫蝶、花草鳥
掛軸と一輪の花
真夏、
こころより
お待ちしております

七月のある日
生活の拠点を二階の部屋へ移した
とはいってもただ単に
我が家唯一のテーブルを二階へ運んだまでのこと
なのであるが、
それだけであらゆること
その営みの景色が変わってくる
二階の部屋からは
海が見える
ヨネさんちの
白銀色に照り光る屋根瓦越しに
まっすぐな今日の水平線がみえる
朝ごはんも昼ごはんも夕食もここで食べる
これまで台所内の
調理台から振り返ってそのままテーブルに
という便利さとは打って変わり
わざわざ二階へ食事をはこぶ
お盆一杯にのせても足らない時は
念じてみたとて
手がにょきにょき生えてきてはくれぬので
もう一度階段を下りて、上って
食事を運ぶ
むすこは当初
なんで二階でたべるが?
と、問うていたがじき慣れて
先発で二階へ上がり、
テーブルを拭き
箸と箸置きを並べてかえってくる
ので助かる
これまでこの家に住み暮らしていて何故
こうしなかったか
くらいこれがいい
この家に一目惚れしてここへ住まわせてもらっている
その醍醐味というものだ
と
しみじみ
ここで
茶を呑み
日記など書き
また
本や手紙など読み
深くこのさいわいを噛みしめる
ああ
つい数週間前までここでは
洗濯物を干し
朝の動作、祝詞をおこない
あとはお客さまが泊まるときにつかってもらうだけであった
おおそういえば
数ヶ月に一度、訪ねてくれる
月の海 canaちゃんに、ここ
海の見渡せる部屋で
髪を切っていただいている
今年の初めからのことだ
以来、髪はばっさりと短い
これも
私の本質に合っているような気がする
と、おもえば
テーブルの端にこどものカマキリが居る
揺れながら
あるいている
淡い黄緑色
お昼を知らせる
けたたましいサイレンの音がする
数日前よりむすこが
二階で寝たいと言い出した
どれどれと
布団を敷き
寝転んでみると
星がみえる
窓の外
暗闇に満天の星
ひかるがみえる
流れ星みえちゃうかもね
どうする?
なんて言いながらいつのまにか眠っている
朝が来て
太陽のひかり差し
波の音がする
カマキリはどこかへ居なくなった
そろそろ
お昼餉にするとする
いきていること
それは
くりかえす波のように
死者たちも同時にまた
うつくしく
いとおしく
ここに
ある
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