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  日々、ミカンのこと                 

nalu

旅の跡 / 愛媛、兵庫、京都 

散策と旅 |

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九月
松山より大島、塩屋、福知山、静原を巡る
帰って数日
ふたたび熱を出し、
心身この旅を
しずかに反芻す



九月十四日
松山
RICO SWEET & SUPPLY. CO

お集まりいただいたみなさま
お迎えくだすった
リコスイーツの詩子さん、
こたびのおはこびすべてと
当日むすこの子守を申し出てくだすった
真規さん、
ほんとうに有難うございました。

夏至以来の唄環となり
少々緊張して参りつつも
ご参加くだすったおひとり
おひとりのあたたかな気配
心地よい空間のおかげさまで
心身ほどける
なんともこうふくなひととき
と相成りました

詩子さんのご厚意でふるまわれた
ミキ入りの麻炭ドーナッツ
この
なんとも沁み渡る
天才的
たまらぬ美味しさ

真規さんにロープウエイにまで連れて行ってもらい
至極幸福ご満悦のむすこ

日々様々に
この世界、内観深くを探求されている
おひとりおひとり
そこから放たれる自由な音ややさしさ
そのふくよかなものに
すっぽりと抱かれて
それは
それは
有難く、心やすらかな環となりました

一期一会の
ご縁にこころより
感謝申し上げます

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その夜は
ひゅーんと
しまなみ海道 大島へ
気になっていたお宿
「とうかげん」
さんに宿泊

同じ歳くらいのおこさんふたりと
むすこは遊べて嬉しそう

こちらの
お食事
お風呂、寝具に至るまで
身体とこの星にやさしい選択を
丁寧に選び、手間暇をかけて
おもてなししてくださる

ご主人の育てるお野菜を
手をかけ心をかけて
奥様が
御料理してくださるのが
ひとくちひとくちから伝わる
ああ

波音包まれて眠り
朝はすぐ目の前の海
ひと泳ぎ

透明でなめらかな
瀬戸内海の水に浮かび
むすこは二つ上のお兄ちゃんと
きゃあきゃあいって海の中を鬼ごっこ
のどかでへいわ
しあわせや

また訪れたい
あたたかな御宿
とうかげん
来られてよかった

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/

そのまま
兵庫、塩屋
海を見渡す坂のぼり
月の海 canaちゃんのアトリエにて
ぼうぼうに伸びた髪をリセットしていただく

此処はいつも
ふるえるほどうつくしい場所に
居るだけで満足してしまい
シャッターを切ること
わすれてしまう

マッサージも
音のシャワーも極上や

こたびも実に
さっぱりしました
どうもどうもありがとう

/

まま
夕暮れからあれよと
真っ暗闇を
京都、福知山

野原
健司くんと野原ちゃんの
うつくしき住処へお邪魔する

仔犬のてんてん
ヤギのタパ
猫のごまとまめ
そして
所作、姿、暮らしぶり
すべてのやはらかな
けんじのはらのおふたりを
すっぽりと内包するお山

むすこはこの家の果物と云う果物を
食べつくし
華奢で透明な健司くんの身体に
肩車ねだり乗り回し

あちこちはらはらと
もうかたじけないっぱなしではあったけれど
ここに居られるだけで
うれしかった
うつくしいもの
うつくしいとき

おふたり
ほんとうにありがとう

滞在中
こちらも愛おしい
だいちゃんまこちゃんが
やってきてくださり
まこちゃんの
御料理
おいしかったなあ
大ちゃんのパン
うれしかったなあ
たのしかったなあ

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むすびに
京都 靜原 millet
にて
それはそれは
こうふくなとき過ごさせていただいて

むすこはその間
あたたかな愛をたっぷり
享受
窓辺から葡萄を摘み、
お庭駆けまわって山葡萄を山盛り、
それはしあわせそうであった

樹里ちゃんの絵画のようなお料理
そこに宿る精霊たち
はじめましての
ひなさん
おひさしぶりの
りんちゃん
このご縁結んでくだすった
健司くん
テーブルをご一緒でき
しあわせなことでした

束の間の一寸
この空間で声
響かせられたことも
夢のようであった

ああここまで
(当初、松山から京都は近いと勘違いしてしまったことから
はじまったこの旅)
来られてよかったなあと

しみじみそこからの
ロングロングロングドライブの最中
その幸福をかみしめ
真夜中
というか
ほぼ朝方に
我が家
辿り着く

途中
もうあかんひとねむり

車を停めた道の駅で
真夜中
むすこおもむろに目を覚まし
ひざにのり
お喋りの花さかせ
ねむれんがな

しゃあない
いくか
あとひとふんばり

ってあれは
いったいなんだったのだろう



日々
すこしずつ
波はよせ
波はかえしてを
くりかえし

よろこびや
やさしさや
おかしみを
はこぶ

そうしていつのまにか
季節はすすみ
九月ものこり
わずかである

こたびも実に
隅々にわたり
ありがとうございました













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旅の記憶 / 九州 こぼれ話 

散策と旅 |

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先の九州旅
ふりかえれば
もうすこしばかり
書き足らないところあるため

旅のこぼれ話
ここに記す

/

この旅で深く
学んだこと

再々くりかえし
投げかけられた
メッセージのようなこと

それは

願う
するとそれは
叶う
ということ

だから
ただ
信頼して
いま受け取れ
ということ

ありがとう

/

大都会 福岡にて
お店に入るべく
駐車場を探している折だった

狭い路地をくねくねと
幾つものパーキングを彷徨う
どこも満車
いっぱいである

空いてる、とおもえば
そこは他より高額である
ゆえに空いている

時間に余裕もなく
なるたけ早く、そして近いところに
停めたいものだ

ふと
天にお願いをする

いま一番近くて、安いパーキングに
すぐに停めたい
どうすればいい?

すると目の前にすぐさま
新たなるパーキングが見える

とおもい車をつっこみかける

でもおや
もう少し先にもう一つ
パーキングの看板がみえる
あれ
どっちが安いかしら

そうおもい
左折しかけた車の頭を戻しかける

向こうから車一台やってくる

あらら
あたし邪魔だわ、一回どかなけりゃ
と戻ろうとするを見て
あちら
ウインカーを点滅させて
そこに入りたいから戻らずともよい
そこ、どいてくださいな

指し示す

あ、はいはい
え、でも、ってことはここ、今一番よいとこなんじゃ…
と頭をよぎりつつ
一度出しかけて
あちらが入りたいと言っておられるのだ
それはどかないと、

あわてて出ようとバックする

がつん、がりがり
音がする
振動もする

我が愛おしきカシオペイヤちゃんが
コンクリートブロックに後ろ車体をこすりつけている
………

………。
半ば小さく叫び
泣きそうになりながらも
なんとか車を出して、あちらが入れるよう
ひとまずここを出る

やはり
確かめるまでもなく
さっき見えた次のパーキングは
高額である

高額っていってもあなた
それは
何百円の世界
その差である

だのに、
だのにわたしったら
なんてことを…

なんて馬鹿なの
お馬鹿なの
本末転倒
もう
ほんとうになんて
おおバカなんだろう

あのときかみさま(みたいな存在)は
すっとすかさず
願いを叶えてくれたじゃないか
それを
忘れて
疑って
もっといいものあるんじゃないかなんて
欲をだすからいけないんだ
ああーー

と嘆きのことば駄々洩れのまま
またふらふらと難民をつづける

後ろからむすこ
かか
だいじょうぶだよ
かか
だいじょうぶだよ


云うてくれる
おお
こころやさしき
むすこよ

こんなだめなかあちゃんでほんとうに
すまない
それにしても
なんてこと…

何百円をケチったところで
修理に一体いくらかかるとおもっているんだ


ああーーーーーーーーーーー
ああーーーーーーーーーーー


ふと
あれ?

修理とかいる?
別に、支障なく車、走ってるやん
ちょっと削れてへこんだだけやん

直すのってなんのため?
人からみた
見た目を気にするからやんな?
それって、いる?
いらんくない?

え、わたしそれいらん
いらんわ
修理、せんでええわ

このままでええわ

カシオペイヤちゃんには
ほんまごめんやけど
そして、だいすきやけど
直すんやめるな
このままいくな
うん
そうしよ

そうおもったら
すーーーっとした
もはや
数分で立ち直っていた

もうわらえる

むすこに云う
いちいちちょっとの傷で修理するのは
日本人だけ
(知らんけど)
外国いったら凹んだ車
普通に走ってるわ
(知らんけど)
だから、かか、直すのやめるね
このままにするね
そんなことを云う母を
むすこ
半信半疑ながら
しずかに見守っている

そして学ぶ
願えば叶う
それを
ありがとうって
ただ受け取る
それだけだ

そういうせかいに
生きている

そんなことがあった

/

旅の途中では
あれこれと
選択肢が多い故

迷ったときには
身体に問いかける

あとは
むすこに問いかける

あまり自分の頭でごちゃごちゃ考えて
決めようとしない
どこか任せている
それでたいていは
佳きこたえが導かれる

あるとき
せっかく福岡へ来たなら寄りたい
というお店があり
それはそこのひとにひとめ会いたい
からなのだったが

その日は予定を詰め込んでいて
寄れるかどうかわからない
またはそこをメインにして一日滞在をのばすか
どうしようかと
身体に訊くと

寄らずにゆく

背骨がとおる
呼吸が深く
かるく、広がった感じがする

残念だけれどそうするか
と出発して道をすすむと
ふと見知った道である
やや
やはり
「クラフトの店 梅屋」
左手に看板がみえる

わー
と小躍りしてハンドルを切り
そこへちょいと立ち寄ってゆくことにする

が、会いたかった方は本日体調不良でお休み
ということで
言付けと、ささやかな土産だけ残してゆく

後日、丁寧に電話をいただいて
元気そうなお声がきけて
嬉しかった

懐かしく
いとおしい場所へ
自然と立ち寄れたこと
諸々を
感謝する

身体ってすごいな

/

旅の終わりの頃
大分、国東
シュタイナーあめつちの学校
星まつりにて

葉山の懐かしい友人
美里さんに会う

彼女は
CD 「O」 に於いて
美しいデザインを手掛けてくれた方
「くらすことの本」でもお世話になった

高知と葉山、そして国東
もはやここが何処なのかわからなくなる
不思議で
嬉しいことだった

/

自分でなにもかもをと
ひとりで決めようとしない

するといつもより
ちからがふわっとぬける

この風を
信頼して
どこか委ねている

ただ
わたしであること
この
主体性は失わない

わたしとこのせかい
絶妙なバランス
それは
信頼を
内と外
そのどちらにも
もつ
ということか

やはらかく
ゆったりと


ということ
なのでせうか

/

この旅
またこれまでのすべて

佳いときも
そうでないときも
ともに居てくれたむすこ
おおきなものに
深く
感謝をする





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