
9月に入り
人々が長袖やら秋色の服を着はじめた。
朝晩はすうっと風がつめたくて
窓を開けて寝ていると朝、
体がつめたーくなっています。
されど昼間はまだハンパなく暑い。
暑いのに厚着
というのがどうにも我慢ならない私としては、
後ろめたさを感じつつ
タンクトップやビーチサンダルでうろうろしてみたり、
大人ぶって
秋っぽい服を着ようとして
汗をびっしょりかいたりして、
どちらにしろ
居心地のわるい季節であります。
もっとこう、
何ものにもとらわれない
猫様みたいになりたいものである。
人間もけもの、というのだから。
さて、
夜になるとりんりんりんりん…と
鈴を振るみたいな音がする。
私はこの音がすきであります。
一体
あの小さなカラダ何匹でもってあんな音をさせているのか
本当に凄いとおもう。
この夏の近所の祭りの日、
鈴虫を売っているおばさまを見た。
なんとご自宅で孵化させ、
毎年売っておられるのだという。
「地元の鈴虫よ」
という言葉にぐっときて、
買って帰った。
家で箱をあけてみると、
雄がいない。
ぴょんぴょこぴょんぴょこするもの皆
雌ばかり。
むろん、鳴くのは雄であります。
3匹ずつ入ってるってゆったのにー
と、しばし考えたけれども申し訳ないが
返しにゆきました。
……。
おばさま、「あらあらごめんなさいねー」
とゆっていたけれど、
いやいや、こちらこそ
雌のみを飼う寛大な人間じゃなくってごめんなさいね…。
そんなわけで
我が家で鈴虫鳴く計画は
あえなく頓挫。
まあ、こんな狭い家の中で鈴虫が鳴いたりしたら
風流どころか寝られなくなるかもしれない。
だからいっか。
んなことはいいとして。
季節はめぐり、夏もさらばである。
この季節はなんとゆうわけもなく もの哀しい。
暑い暑いとぶーぶーゆってたくせに
いざなくなるというと哀しくなる。
昼間、蝉の声を聞いてはほっとして、
蝉、がんばれー!
というきもちになる 山田であります。
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