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  日々、ミカンのこと                 

nalu

マヨネージ 

台所 |

まよねーじ


生野菜をぼりぼり食べたくて

マヨネーズを買おうか、

いや、作ればいいんだと

手をひっこめ、

しかしどーやるんだったかなぁと

重い腰を上げぬ間に

ある日

「ばーばとつくった!」

というましゅに持たせてくれました。

おお…母手製のマヨネージ!



むかし、

母はよく、マヨネーズをかしゃかしゃと

作ってくれて、

わたしはよく

「お母さんのは すっぱすぎるからやだ」

とか暴言を吐いたものです。



暴言。

あのときはつゆにもおもわなかったけれど

……。

おそろしい子どもじゃ…。



そうしていつしか

かあさんはマヨネーズを作らなくなりました。



なんであんなにも、

ものの価値のわからぬ子だったのじゃろうかと

首をかしげる。

ついでに

ほっぺたをつねりたくなる。



母が合成洗剤から石鹸洗剤に変えたときも、

「服が真っ白にならないからやだ」

と言ったし、

胚芽米をせっせと炊いてくれていたときも、

「お弁当が黄色くみえるからいやだ」

なんて言った。



黄色がなんだってんだ!



って、今はおもうけど。

かっこつけのかっこわるだったんじゃなあ。

今よりももっともっと。



とにかくまぁなんてかわいくない子だったんだろうとおもう。

正直、好みませんね、わたしゃそんな子は。






母はよくぞ、

そんな子の母をやめずにいてくれたものだなあと

おもいます。



それに引き換え、

手づくりマヨを

「おいしい!」とつけながら

野菜をぼりぼり食べ、

明らかに失敗したような

わたしのかりんとうを

「おいしいよ!」 と食べ、

「またつくってね」 とまでゆい、

ぶーぶー言ってた玄米もいつのまにか

おいしいと食べる、

娘。



あんた…

なんてかわいこちゃんなんだ…。



と、同時に

おかあさん あの節はごめんね

と おもう。

あの節もあの節もあの節もごめんね

と おもう。



娘いわく。

「お空から、ママのところがいいって

ましゅが選んできたんだよ」

と、ゆいますが。



お子ちゃまな私を支えるためにきてくれたとしか

おもえぬのです。

ま…ましゅ…。ありがとう…。



そんでもって

いまだにどーしようもない私が

さらにどーしようもない頃からずっとずっと、

温かなものを注ぎ続けて

今に至る母上に、

ほんとうに有り難うとおもう

母の日でありました。



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