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  日々、ミカンのこと                 

satomi yamada

匂いの記憶 

こども |

ランドセル


さくら、すっかり散りまして。

季節は次にすすみます。

とことこ、と。



娘、先日入学しました。

毎朝 学校にむかいます。

ランドセルを背負って。

わくわくしてたまらないといったふうに。



この ランドセル。

購入までに少しばかり波乱がありました。

波乱?

小さくせせこましいこころのわたし、

今回学んだことが ひとつ。



なにしろ好みの頑なな、わたしのことです。

ましゅのランドセルは某色がいい

と、勝手に決めておりました。

けれどむろん、ましゅの好みとはちがいます。

ましゅはやれ水色だ、ピンクだ、黒だ赤だ、だれだれちゃんと一緒がいい…などと

日々違う色を申します。

おいおい。



6年間持つわけなのだぞ。

そんなふらふらしてどうする?

いやになっても知らないぞ。

飽きたっていったって、かあさん買ってあげないんだぞ。



そんなふうにまあ、思っていたわけです。

いつかそのうち、わたしのいう色がいいというのを待っていたんですわ。



したたかに。

そして、それがきっとましゅにもよかろうと

思っていたわけです。



そんなある日。

お仕事でご一緒させていただいているある方に

そのことをぽつり、話しましたらば。



怒られたわけです。



なんじゃそらと。



親の趣味趣向を理不尽に押し付けるなんて

愚かじゃないか?と。

すきなものを否定された子のその後を想像してみなさいと。

そこに創造性が存在するとおもうのか?

と。



全然うまく再現できないのだけどまあ、

ざっとそんなことをその方は言った。



はっとして、目が覚める。



ほんとうにそうだ。

ほんとうにそうであるよ。

何してた我。

なんとあほうであったこと。

……。



と、こころの悪いウロコをぽとり落とし。

ランドセル

娘にお好きなのを自分で考えて、選んできなさいな、と

送り出したわけでした。



その日、

ぴちぴちのランドセルを背負って祖母と帰ってきた娘の、

なんとはじけるように陽気なこと。



結局、娘が選んだのは

あずき色。

内側にイチゴ柄があるのが気に入ったとのことだけど。

わたしがおもっていた色なんかより、

ずっとずっとお似合いよ。



6年間よろしくねんーといいながら

雨の日にはタオルでふき、

ふたを開け閉めしています。

元気に背負ってあるいてゆきます。



よかった。

ほんとによかった。



たかがランドセル。

されどランドセルでござる。



真新しいランドセルのにおいをかいで、

記憶がふっとこみ上げる。

あの瞬間のこと。

あの頃、小さい自分のこころのこと。

感覚のこと。





まことに日々は、反省の繰り返しでありますことよ。

そして、学ぶことが恐ろしいほどに多い。





いつもまともに、

面と向かってはなしをしてくれるこの方には、

本当に感謝している。




わたしのするべきことは、

自分のものさしでもって

間違わないようにさせることでも、

導くことでも きっとない。



ただ

いっておいでと送り出し、

間違いだろうがまるごとすべてをそのまま

おかえりと

迎えることなんじゃないか。

とても単純なことだけど、

とてもむつかしくて、

すぐに忘れてしまっている。



でも 遠くから眺めればわかる。





そうでなければ、

間違いなんてないってことも、

間違ってもいいんだってことも、

自分をすきでいることも、

きっとできないんだ。





胸にでかでかと張り付けておこう。

わすれぬように。

この手が大事なものを、これ以上こわさないように。





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