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  日々、ミカンのこと                 

satomi yamada

郷里 

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郷里


私には大切な知人がいて
そのひとの故郷は
福島県の
新たに計画的避難区域に指定されるかもしれぬ
というところにある。

まだみたこともない
その故郷がとても豊かで美しいことは
そのひとをみればわかる。

目にみた景色、
すいこんだ草いきれ、
手足ひたした水、
耳にした山のはなしごえ、
つつんでは通り抜けていった風の
ひとつひとつは、深い深いところの
その人となりをつくる。

わたしは
いつか
そのひとの駆け抜けた自転車みちが
よもぎを摘んだはらっぱが
音をたてて流れた川水が
学校へあるいた道が
いまも父母の吸うそこらじゅうの空気が
刻々と、みえないもので
汚されてゆくのがかなしい。
とても、かなしい。

こういう事実と引き換えに必要な
豊かさや
贅沢や便利
経済なんてくそくらえだ、
とわたしは心の底からおもう。

ここまできて、
この収拾のつかぬ事態の中で
「反原発はヒステリー」
などといえるだろうか。

なおも、
原発による恩恵から手を離したくないひとびと

しっかりとみてほしい。

福島で今起きていることを。

二度とくりかえさぬように
わたしたちは
決意をもって選ぶべき道がある。

わたしはそう、おもっている。

長いものに
したたかなる力あるものたちに
だまされ
巻かれたりはしない。
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