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  日々、ミカンのこと                 

nalu

わすれないこと 

おきなわ |

ヒツジ


最近、ずっと気になっていることがあります。

新聞やTVでみる、歴史教科書に関するニュース。



4人にひとりが犠牲になったと言われる、

沖縄の地上戦。

「“軍の強制で”たくさんの島民が集団自決した。」

という記述を、歴史の教科書から削除するという動きに対し

撤回を求める声が各地であがっている、というもの。



先日沖縄での県民大会には、

主催側によると11万人を超えるすごい数の人が集まったそうで。

11万人。

ざっと東京ドーム2つ分ですよ。

だれかのコンサートというわけじゃなく、

うかれ楽しいお祭りってわけじゃなく。

で、11万人。

「歴史をちゃんと伝えてほしい」

という、ものすごくたくさんの人々の

願い、訴え、怒りなのだとおもう。



鎌倉市や高知市、全国各地の議会でも

「これは沖縄だけの問題じゃない」

と、検定撤回を求める動きがあるようで。



逃げ込んだ洞穴で、サトウキビ畑の下で、

いつか平和だったはずの空の下で。

家族が、親子が、命を絶ち合わなきゃならなかった。

その景色は想像を絶する。

誰も望みやしないことを、何が一体、そうさせたのか。



それをこの目で見たおじいが、その耳で聞いたおばあが、怒っている。

ずっとずっと胸に抱えて生きてきた人たちが、

事実をねじまげてくれるなと、訴えている。



もうこれは、誰が悪いとかの問題じゃないように思うのです。



ほんとうにあったこと。

大事なのは、ほんとうにあったこと。

そこにあったこと。

それを、消しゴムで消してしまうんでも、

ゴミ箱にぽいっとするんでもなく、

美しい話に書き換えるんでもなく、

ありのままの事実として、歴史に刻んでゆくこと。



継いでゆくこと、

わすれないこと。



そこからしか、私たちは何も学べない。

先にバトンを渡していけないんじゃないだろか。



なんて言いつつも、

あのとき沖縄で何があったのか、

子どもにちゃんと語れるほど、私は知りません。

もっとかあさん、歴史を知らなあかん、と反省しつーつ。



決定権を持つ、国のえらい人たちの心に、

このたくさんの声がひびきますように。

あの戦争が生んだおそろしいことを、

この先もずっとずっと、わたしたちが、

ずっと忘れませんように。



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