
先日、写真展
「横浜国際フォトジャーナリズムフェスティバル」にいってきました。
久しぶりの青い空と、赤レンガ。
その写真の多くは、世界のあちこちで起こる紛争や現実と、傷つくひとびと。
そこで生きるひとの目。
目の前で殺された両親の返り血をあびて、泣き叫ぶ子ども。
小児ガンで余命を生きる男の子と、その母親との日々。………。
それらの一枚一枚を、見る。
その帰り道、確かにおもったのは
こうして今私に、住む家があって、お腹を満たす食事があって、
眠るふとんがあって、大きな声で笑うことができる。
最愛の娘がいてくれる。
それは、決して当たり前なことではなくて、
ものすごく幸福なことなんだ。
ということ。
そして、
写真を見ただけだというのに、
その帰り道や、寝る前の暗い部屋に一瞬、
怖くてたまらないぞわぞわした感じに襲われたりしました。
今死ぬかもしれない、殺されるかもしれない、大事なひとを失うかもしれない。
そんな恐怖に今この瞬間さらされているひとがいる。
確実にいる。
それがどんなにおそろしくて、かなしいことだろうかとおもう。
私のは想像でしかないのだけど、
それが現実ということの恐ろしさは、はかりしれない。
一度にあまりにたくさんの現実を見て、
まだ心がちゃんと整理しきれていないけど、
こうして写真で伝えてくれることの重要さや、そんな事実に耳をすましていることの
大切さをおもったり、しています。
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