
渋柿が届いたので
早速、むすめと干し柿をこしらえる。
へたをはさみでくるりと切るのが彼女、
皮をむくのが私。
ふたりで縄にぶら下げて吊るす。

冬の空気のなかにぶらぶらと、
電燈がともったようで
私たちはこの景色がすきだ。
乾いてきた実を、
やさしく揉んで柔らかくする。
むすめはこの頃、
こういう手伝いが面白いらしい。
さて、畑のトマトがいまだに実をつけて
青いままでいる。

友人からいただいた森岡尚子さんの本
「沖縄、島ごはん(改訂版)」 (伽楽可楽)
を何の気なしに台所で立ち読みしていたら
ほい、
ちょうど冬の青トマトでこしらえるピクルス
というのを見つけた。
早速庭からトマトをもいできて
ピクルスにしてみた。

冬の台所というのは案外、
愉しくてうきうきしてしまう。
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