
春、倉敷を訪れて取材させていただいた
石川昌浩さん。
コップからひろく、未来を見据えた人だった。
まるで偏狭なところにとどまったりしない。
この方のつくるコップはたまらない。
何がってあなた、ひとつ口をつけてみていただきたい。
以来わたしは水でもビールでも麦茶でも、
この頃気に入りの自家製野菜ジュースもなんだって
このコップで飲んでいる。
正直がさつで、大事なものほど破壊してしまうわたしなもので
一寸、たかがこの一杯に割りでもしたらとためらうのだけれどもしかし
あの美味しさの瞬間が頭をよぎるともう、
またこのコップをにぎりしめている。
もはや理屈じゃないのだけれど、
我が乏しい力量では
あの日受け取ったすべてを表すことは到底できないけれど、
それでも出来の悪い頭をひねって文をかいた。
ご一読いただけたなら非常にうれしい。
nu comfie (ヌーコンフィー) vol.15
絶賛発売中である。

石川さんの取材ほか、
つれづれ、お散歩旅やいくつかの記事もありがたいことに
かかせていただいています。
本屋さんでみかけましたら
ひとつ、お手に取ってぜひどうぞ。
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