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  日々、ミカンのこと                 

satomi yamada

風船 

四季 |

2012.9 002


庭先の草だらけのただ中に
可愛らしい子をみつけたのでぷち、
いただいて
小瓶に挿した。

毎朝挨拶をして、水を換える。

白い、小さな花が咲いて
くしゃっとした緑の実らしきをつけて
すこうしずつふくれてゆくのをみて
もしかしてもしかして
とおもっていたけれど、ごらんのとおり、
風船蔓であった。

ぷっくりとふくれたそれをみて、
草の中の見事をおもう。

いつのまにか細く伸びた根が
水の中でゆらゆらしている。

この間どれくらいだろう、10日、
2週間ばかりか。

むすめに、
この実の前に花が咲いていたのをみたかい?
と尋ねると
うん、いちごみたいなやつでしょう。
と、うなずく。

たしかに、いちごの花をうんと小さくしたのに
似ているともいえなくない。
しごく小さな白い花弁の中央に、黄色。

ごらん、と指差さなくても
この人はちゃんとみてほしいものをみていてくれたのだと
うれしくなる。


洗面台の窓辺で本日も
わずかに変化しながら
小さく、ゆれている。


9月。
夏休みもおしまいまいで、
新しい日々がはじまる。



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