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  日々、ミカンのこと                 

satomi yamada

サンマにポン酢、化粧水 

台所 |

sudachi


徳島に住む友人のご実家から
今年もたくさんの自家製スダチを頂いた。

秋刀魚にかける、
シラスにかける、
焼きナスにかける、
天ぷら、素麺つゆにひと絞り、
それから
化粧水と、
今年も彼女の母から教わったポン酢をこしらえる。


さてほい
このところの
この国の政治にうんざり、苦虫をかみつぶしている。


わたしは日本という国が好きなのだ

先の震災後、いたいほど自覚したのだけれども、
それは残念なことに
この国の仕組みや政治、現在の町々のあり様を誇らしくおもうわけでもないし、
むろんほかの国より日本が優れているとおもうわけでも、
まして、
領土問題だ抑止力だと煽られる類の愛国心を指すわけではない。


ただ
流れる川、ここから見上げる空、
山々の峰やその中に生きる大小さまざまの生き物、
田や畑、
秋になれば揺れる稲穂、
春の青田、
畳や柱、おばあちゃんの背中、
海辺の町、
そこここの訛り、
ぬか漬けに味噌汁、つやつや光る米、
だとか
そういう景色や営みを愛おしく
大事に、誇りにおもっている。


だからつまり、
わたしは
それらをたやすく踏みにじってしまう
原子力発電所をよく思わないし、
騒音と不安、日常の危険と隣り合わせにした上
どこかで人を殺めるための新型戦闘輸送機や基地の存在を
よく思わない。

しつこくしつこく
この話題を口にするけれど、
多くの国民が声を上げてもなお
しらんふりをするお偉方をみるにつけ、わたしは、
自力で立ち暮らすすべを身につけるよりほかにないのだなと
思い、いたる。
下からわーわー言っても
まるで聴く耳をもたないのなら、
こちらが思い思いに自立して幸福を築き上げるしかないのかもしれない。
それが、
何より意味や力を持つのかもしれない。



鼻で、笑われそうな小さな試みではあるけれど、
そんなわけでの
化粧水やポン酢作り、なのである。


炊飯器をやめて土鍋や圧力鍋で米を炊くし、
(電気で熱を産むのはとても非効率だそうだから)
掃除機ではなく箒、
使わぬコンセントは引っこ抜き、
テレビにもさよなら、
アンペアを20Aに下げて3人暮らし。
けち臭いかもしれないけど、
ティッシュ一枚も易々捨てずにポケットに入れて
数回使ったりもする。

311後、
今のわたしには
恥ずかしながらまだまだ足りない。


多くの貨幣や便利と引き換えに、
あちこちで愉快そうに生きる人々の声を聴くにつけ、
足元からひとつひとつ、
ほんの少しずつかもしれないけれど
わたしも、
そのひとりになろうとおもうのだ。









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