fc2ブログ

  日々、ミカンのこと                 

nalu

空に手 

未分類 |

2013,2 001


空に手を、ひろげる

忘れたいことほど
ふと
鮮明に浮き上がり
心をくるわせる

すずめの声が無数にする
一本の松の木に
目を凝らし
その姿をさがす

ただあるき
靴音はからからと鳴り
夕飯のしたくをする

野良猫をよび
えさをやり
野良猫によばれ
またえさをやる

誰かの折った
ころがる木枝を
ひろい
部屋に挿す


空に手を広げる
それが昼間でも
朝でも
闇夜でも


ルールや
方法に
めもくれず
ただ
この手足で
日々を
こつこつと
歩んでゆけばいい

眠りたいときには
眠ればいいのだ

無性に泣きたいときには
泣けばいいのだ

22:30 |  trackback: -- | comment: -- | edit