
拝啓、
ホタルをみたときのことを
憶えている。
あれは
夢だったのじゃないかと思わせるのは
ホタルのゆらゆらとしたひかりの
ぼんやりとした輪郭のせいか
さて、
私は年に一度はホタルをみること
その時間を
それはそれは大事にしています。
それはなんというか、本物の魔法をみているような
それを見ぬまま真夏を迎えるなんて
生きていて勿体ないようなもの。
田舎に住んでいた頃は
母や父のほうがそれを大事にしていて
蚊に刺されるなあとおもいながらも
連れられて行った近所の田んぼの畔や小川で
それを見た記憶がある。
いつもそれは草の間に見え隠れして
あるのかないのか、
定かではないような
あいまいなひかりを
実感としてつかみきれないまま
どこか心もとなく眺めていたような気がする。
大人になり
都内でホタルがみられる、ときいて
娘をのせたベビーカーをごろごろ押してでかけたら
真黒い四角のなかに放されたそれを
感激というより半ばかなしい気持ちで眺めたこともあった。
それでも
都会の片隅できちんと住み暮らすホタルもいて
6月になるとその希少な場所目指して
そわそわと電車に乗り
ビールや弁当をもって出かけて行っては夜を待ち、
そのひかりのとびまわるのをみる。
そうして2年前、山や海のそばにあるこの町に越してきてからは
しょいしょいと自転車をこげばまた、
ホタルをみられることとなった。
日々呼吸する景色が、感激するほど美しいこと
その動かしがたい幸せを、この頃の私はよくおもう。
いうまでもなくホタルという生き物は、
水がきれいでないと生きられない。
さてさて、
そんななかでも
「syoku-yabo農園」に生息するホタルをみたひとは口を揃えて
みたほうがいい、という。
だから今年はそれをみにいこうじゃないかと
決めていた矢先だった。
peacenic のtotoくんから、
お誘いを頂きました。
この話をいただいたとき、叫んでしまったのはいうまでもありません。
こういうとき
生きていて、
音楽の一片をやっていて、本当によかったと
おもうのです。
ホタルのひかりと空間を同じくして
演奏する
うたう
こんなことって
!
語り部の朗読と、
オープンフリーマイク、
よるの散歩、
心にうかぶ、大事なこと
ホタルのかける微かなひかりのなかで
しずかに
口の中、身体のなかからとびだすことばをききに
ちょっと足をのばして
どうぞいらしていただけたなら
とても嬉しいです。
・・・・・・・・・・
2013/6/23(sun)
-Peacenic presents-
ちいさな声と かすかな光と
おおきな おおきな おおきな。
「ホタルのよるに。」
at SYOKU YABO農園
18:00start - 21:00 end
投げ銭式
LIVE: the yetis
(18:00~
20:20~の2ステージ)
語りべ:大村史織
Shop:TOMI (旅するマーサージ屋さん)
Food:堰谷戸酒場
【ACCESS】
SYOKU YABO 農園
横須賀市芦名2-1700 大楠山登山口入り口
http://syoku-yabo.com/
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きっと、こころにのこる夜になる
心より
お待ちしております。
かしこ
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