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  日々、ミカンのこと                 

satomi yamada

推するに樫の花 

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saka


この頃
表をあるいていると
この時節特有の、あの匂いがする。

昨年もそうおもって
くんくん
鼻を動かしあたりを見回していたのだけれど
筍を
土から掘り出したばかりの匂いに似ているので、
安直にああ筍の匂いなんだ
と、簡単に結論づけてはみたものの、
町の上空をただよう様子と
筍の旬の頃とは少しずれていることから
筍ではない、とおもうに至る。
結局のところ
それが何の匂いかはわからず仕舞いだった。

そうして今年、
またその季節はやってきて
どうやらあの木のあそこいらあたりからくる
匂いらしい、という木をつきとめた。

もりもりと茂る一本の木である。
みれば、
山にももさもさと豊かに生えるのが
あちらこちらにみえる。

葉はみどり、
先っぽはとがってつやつやの葉が茂るその頂に、
薄黄色の花らしきものがゆれている。
花というにはいささか地味ではあるが、
あれはきっと花であろう。
それが
樫の木の花であるらしい、
というのが今年の結論。
秋になって実が転がるようになれば、
また随分はっきりしてくることとおもう。

もしかしたら来年には
それをまたくつがえす仮説が浮上するかもわからないけれど
ひとまずのところ
樫とか、どんぐり系の木の花の匂い
というところに落ち着く。

鳥がさかんに
目をみはる程うつくしいこえで鳴く。
あれは何の鳥だろう。

暦は初夏へ
ずんずんと、向かってゆく。


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