
先日、自転車をこいでトンネルをぬけたら
先をゆく自転車のひとが
自転車を停めて、なにかを拾っている。
ひとつじゃなく、いくつも拾うので
なにか小銭でも、落っことしたのかしら
それじゃわたしもお手伝いしようかしらなんて
近づいてゆくと、
そのひとは栗をひろっているのだった。
わたしも、と
ひとつだけひろう。
落ちたばかりの栗はぴかぴかで
宝石みたいである。
籠に入れて、からから音をさせながら
秋のなかをゆく。
さて、
さてさて
現在発売中の季刊誌
「nu Comfie vol. 24 」に
載せていただきました。
a+koloni さんの服を、ひとりの歌い手として着るという
ありがたい企画。
撮ってくだすったのは、枦木 功さん。
魔法のように、瞬間を、世界を、とらえてみせてくれる
素晴らしい写真家です。
ありがとうございます!
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