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  日々、ミカンのこと                 

nalu

誰もわるくない 

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2014,10 satomi 006

ふと、むすめがいう。

だれもわるくないんだ

という。
一度口に出してみて、
考えるように
それをかみ締めるようにして
もう一度いう。

だれもわるくないんだね

と。

一体、彼女のなかで具体的にどんな出来事があって
それを、
しみじみと言わせたらしめているのかは
わかりきらないけれど、
なんだかほっとしているようでも
その結論に
しずかに
感銘をうけているようにもとれた。

続いていう
だってさ、みんな
誰が悪い、誰のせいで、とか決めたがるでしょう。
でも、ほんとうは
だれもわるくない。
んじゃないかな。
だよね。

という。
ある夕飯どきはふと、

いまは誰もかれもみんな、興奮しているようにみえる

という。

しずまれーーーーーっ
って、おもうよね。

と。

この子は、なにをみて、なにを感じて、
そういうのだろう。

まるで、世の中全体を覆う空気
それを感じているかのようだ。
彼女は新聞を読まないし、
うちにはテレビもない

世界と社会
学校と教室
このくに
ぜんたいで
同じような気配に包まれているのかもしれない。

でも、
だから、
しずまれーーーー
なんだろうな。

と、おもう。
しずかに、
じぶんのなかと
その
ちいさきこえに
みみをすます。

しあわせは
そういうところに
ある
と、わたしはおもう。


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