fc2ブログ

  日々、ミカンのこと                 

nalu

糸口 

未分類 |

DSCF3205.jpg


いいも、わるいもない
それを超えたところで
つきあっていく
共同体。

ということばが
こころに、ずっと残っている。

先日、
娘の通う土曜日だけのシュタイナークラスが主催する
親のための勉強会で講師にいらした
ヒロ歯科院長・高澤博幸先生が講座でおっしゃったことの一節。

先生は患者さんを診察するとき、
わるいところを探す
のではなくて、
この人の歯と口の中はどうなっているのかな
というふうに診る、という。

講座の際中、わたしが走り書きしたメモがある。

向かう相手を追い詰めない
一緒に歩いていくんだから
いいわるいがないところでつきあっていく
共同体である
それには本音で話すこと
覚悟があれば、大丈夫
気楽に、
あせらないこと

とある。

「よく噛みなさい」
より、
「おいしくたべようね」

すいすい、まるで飲むようにして食べる娘に以来、
食卓でいう。
おいしく、味わってたべよう。

この先生の言っているのはなにも、
歯に限ったことではなかろう。
この
混沌とさえみえる世の中全体を
ゆるめ、
光を注ぐ糸口をみたような気がする。

わたしもそのような一匹であろう。
ありたいとおもう。

春一番のような
風がふいている。

17:03 |  trackback: -- | comment: -- | edit