
なにをしんじるのか
は、
わたしのなかにある。
なにをしんじるのか
は
わたしのなかに
ひかりも
やみも
内包するこの
せかいでは
うつくしいものも
そうおもわないものも
ぼんやりとした輪郭をもち
その境界線は
はっきりとなに
示すこともできないし
示す必要もきっとない
空に手を
さしのべる
そらにてを
のばす
海のリズムに
みをささげる
うみのこきゅうを
わたしのなかにも
とりの旋回
とりのこえ
はしる蜥蜴の
すべらか
じっとするヤモリの
しずかな目
どくだみの白十字
ささやかな風の
世界を撫でてゆく
わたしは
わたしの
選択を
する
ただ
それだけのこと
なによりも尊い
それだけの
こと
ほんとうとおもう
こと
だけを
すって
はいて
いきをする
ただ
それだけのこと
なによりも尊い
それだけのこと
| h o m e |