
春先に拾った天草で
寒天をこしらえる
ところてんやあんみつにして
たべる
天草は、
浜辺をぶらぶらしているときに
しきりに何かを拾うおばさまから指南いただいて
わたしも真似をして拾ってかえり
洗って、
天日に干す、
を十篇くらい繰り返す。
最初、赤茶色をしていたそれが
次第に鮮やかな赤色に変わり、
それはきれいなショッキングピンクのピークをこえて
徐々に色が抜けて半透明になったらできあがり
からからに乾いたそれを常温で
夏まで保存しておく。
いよいよ暑くなってきたころに
それを小一時間ほど煮て、
手拭いで縫った袋で漉して、
冷やし固めて完成。
はるか昔に買ったままだった
ところてん突きで
つるっと突くのは感動的だし、
手間といえば手間なのかもしれないが
ここに至るまでの過程がいちいち正直
ものすごく面白い。
歳を重ねるほどにどんどん
あたらしい
いろいろな物質への興味がなくなってゆくなかで、
そうしてびっくりするくらいに記憶力が低下して
まるでおばあちゃんなんじゃないかと
いよいよ心配にもなったりするなかで、
こういう
はじめからおわりまでを自らの手でこしらえるという
こういう行為が
わたしはほんとうにすきなのだなと
おもうこの頃である。
人間であることが
愉しくおもえる。
なるたけ
ほかの生き物の邪魔にならない
ちいさな営み
それはたとえば戦争とは真逆のもので
わたしにとっての
へいわ
のかたち
さて
八月の
「ちいさな物語とうたの会」
のお知らせです。
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story of Aug.
ちいさな物語とうたの会
8月25日 (火曜)
15:00~
場所 : umi studio (葉山) → ●
自由料金 (お茶つき)
8月の物語
「ひろしまのピカ」
朗読と、いくつかの唄や音
おとなさんも、こどもさんも、まるくまるく
輪になって
耳をひらく。
おしまいには
皆でシンプルな旋律曲の輪唱と、
シェアリングをおこないます
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今月は
「ひろしまのピカ」を選びました。
なにかが動き、変わろうとしている
このいまのときに生きるわたしたちが
それが
どうか
よき変化となるように
心に描き、祈ること
または
行動をすること
ちいさくとも
話し、選び、よくきき、よくみて、足を運び
まっすぐ
ここに
あること
ひとりひとり
の
こたえを
いきてゆく
だけ
かさねてゆく
だけ
なのだ、
きっと
そういうことの一端となるように
祈りつつ
夏休みのおわり
お待ちしております。
かしこ
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