FC2ブログ

  日々、ミカンのこと                 

satomi yamada

留め置く 

未分類 |

DSCF3759.jpg

11月の物語の題材を
宮沢賢治にしよう
と決めてから
一か月、
一日の隙間はほとんど
宮沢賢治だらけだった。

というのは大げさかもしれないけれど、
よく立つ台所のすぐ脇、
棚に置き飾るその2冊の本に
娘を見送った朝食のあと、
出かける前の数時間、
電車のなかで読むように、
晩御飯をつくるまでの数十分、
夕飯を食べ終えて洗い物に立つ前のすこしだけ、
お風呂に入る前の数分、
眠る前のすこしの間、
手をのばし、
声に出して
賢治の残してくれた言葉を、読む。

このサイクルに入る前、
つまり
題材にと決めてすぐ、それを娘に話すと
「宮沢賢治はママのこころの恋人だからね」
と彼女はさらっといった。

なーにいってんの、

おもっていたけれど、
つまり
わたしはこのときはまだよく賢治のことを
知らなかったのだけれど、
読みふけるうち
このことば
そのとおりだと妙に感心しておもう。

何度も口にして
反芻して選ぶうち
結局、
当初考えていたより多くの作品を
朗読することにする。

先日、cibo さんで
それからこの日にご都合の合わなかったすこしの方をお招きして
今日は小さな我が家で、
と、いうわけでありがたいことに
2回も同じ題材で
a story of Nov. をひらかせていただいた。

・・・・・・・・・・・

正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識して
これに応じていくことである
われらは世界のまことの幸福を索(たず)ねよう
求道すでに道である

(宮沢賢治 「農民芸術概論鋼要」 序論 より一節)

・・・・・・・・・・・

この方は、
ほんとうに
ほんとうのことを
のこしてくれた
ゆえに、
死後になって
こんなにも長い時を経てもいまだに
こんなにもたくさんのひとの心をとらえて
そしてちからづよく生々しくそれを打つ。

大事な存在であり、
ずっと先をゆく先輩であり、
わたしたちも
このように
すこしでもありたいと
わをかこんでおもう。

お越しくださった方々
ほんとうに
ありがとうございました。

わたしは毎度
大事な宝物をいただくような
気持ちが
毎度ほんとうにします。
そんな時空を共有してくださることに
心より
胸をいっぱいにして。


・・・・・・・・

新たな時代の詩人よ
嵐から雲から光から
新たな透明なエネルギーを得て
人と地球にとるべき形を暗示せよ

新たな時代のマルクスよ
これらの盲目な衝動から動く世界を
素晴らしく美しい構成に変えよ

諸君はこの颯爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか

(宮沢賢治 「生徒諸君に寄せる」 断章七 より)

・・・・・・・・・・・・・

宮沢賢治はそういうわけで
私にとっては
ちょっと特別。
(という方がきっと少なくないことに深く頷く)

またいつか
どこかで
朗読させていただく機会をもちたいなと
おもいます。


次回
a story of Dec. のご案内は
近日中にいたします。

・・・・・・・・・・

無意識部から溢れるものでなければ多く無力か詐欺である
髪を長くしコーヒーを呑み空虚に待てる顔つきを見よ
なべての悩みをたきぎと燃やし
なべての心を心とせよ
風とゆききし 雲からエネルギーをとれ

(宮沢賢治 「農民芸術の製作」より一節 ) 

・・・・・・・・・・・・・

しみじみほんとうに
男前。


感謝を
こめて


かしこ



18:43 |  trackback: -- | comment: -- | edit