
拝啓
さくらが咲いた
この町の山々がもう
たいへんなことになっている。
あちらこちらでもこもこ
白や、淡いさくら色から濃い桃色が
山のなかでほどけている。
じっとしていられなくなって
近くの方々
あの木肌を記憶する山道をのぼっては
道にこぼれている花を拾って匂いをかいだり、
(おもったよりくっきりと香りがする。種類によるのかもしれないけど)
と、いうことは、と見上げると
木々の間、ずいぶん高いところに咲くのをみつけたり、
ほかより早くつぼみを開いた1本の前に腰かけて弁当をたべたり、
ふと
雪のようにはらはらとふる花弁に
はっとして
すべてがとまったように動けなかったり
する。
この町の、
ご近所の、桜の木もいまや満開で
とおりゆくひとが
たちどまってみあげる姿を
みる。
こんなにも特別なものだったっけ、
と
やっぱりこの春もおもう。
なんどもふりかえって、
なんどもたちどまって、
山をみる。
こんなにうつくしいものはないとおもう。
そういうものだらけの、
うごき、うつりゆく
四季の変化にはもう、
脱帽である。
さて、
3月は長いことおやすみをいただいて
ご心配やご迷惑をおかけしました。
おかげさまで
もうこんなに元気です。
4月
小さなものがたりとうたの会
a story of Apr.
のご案内です。
・・・・・・・・・
2016.4.26 (tue)
a story of Apr.
小さなものがたりとうたの会
「 インディアンの言葉 」
ミッシェル・ビクマル・ 編 / 中沢新一 ・ 訳
am 10:00 ~
at cibo (葉山・上山口) → ●
place charge 1,000en (お茶とお菓子つき) + donation
わ
になって、
めにはみえない音、声、ものがたりに
みみと
こころ
からだをほどいて
ひらく。
4月の物語は
「インディアンの言葉」
中沢新一・訳
学生時代、ふとある方にいただいて以来
本棚のなかで静かに息をしていた一冊を
朗読してみます。
その大陸に数万年の歴史を刻んできた先住の民
めにみえぬもの
またはめにみえるすべてのものに
グレートスピリット (大いなる霊) の存在を感じ
それらとともに生きていた
ネイティブアメリカンのことばを。
すこしばかりの唄や響き
朗読のあとは、
母音を手がかりに
ご自身の声で
内面に、深く潜り
自分自身をととのえてゆくような
声のワークもおこないます。
わたしとせかいがひとつであるような感覚を
共振、共有してみたいとおもうのです。
おしまいには cibo の主、みとなさん手製の
美味しいお茶とお菓子をしみじみ
いただきながら、
シェアリング
ようこそおいでください
・・・・・
清明
すべてが清々しく、あかるくなってゆく
はるのなか
お待ちしております。
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