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  日々、ミカンのこと                 

nalu

eurythmy hommage to Rudolf Steiner 

うたう、 |

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隣の庭に
白百合が咲いた

今の家に越して2度目の夏
この界隈にはこの季節、
道端やあちこちに白百合が咲く。

すっとのびて
ラッパのようなうつくしい


野性の韮の花もちょんちょん
伸びてきて
つぼみがささやかに膨らんでいる。

娘の部屋の窓から
白いむくげが風にゆれて
ぽたぽたと道に
その花が落ちる。

立秋をむかえ
夏もそのピーク
ただなかにいる。

海にいって浮かぶたびに
じわじわ
黒くなってゆく。
小さいころから方々の海のある町に暮らしてきたけれど
こんなにも海に通い
海にまじった夏はない。

ああ夏や

さて、
大阪の EDANE さんより
八月の展示 NEXT DOOR のテーマが
「オイリュトミー」
ルドルフ・シュタイナー へのオマージュ展
であるということと

その展示中に流す音をつくってはくれまいかしら
というお話をいただいた。

なんとも奇特な、
そしてうれしくありがたいことである。

早速、録音をしてお送りをした。

窓全開の我が家で録音をして
だから
蝉、鳥、虫、猫、飛行機、近所のおばちゃんの声、
郵便屋さんの音など
夏の、ここのあらゆる音が一緒である。

なるたけここを
からっぽにして
頭や意識とは離れ
なってくる音をそのまま
声とした。

結びには娘と
シュタイナー学校でお誕生日に唄ったうたを
輪唱する。

自分のなか、大事な部分をとおって
かたちになったものは、
なにかに似せてつくったものでもないし
どこかでみたことがあるものでもない
誰かにとってこれがいいのかどうなのか
もはやわたしにはわからなくて
どぎまぎしながら発送する。

幸い、気に入っていただけたようで
ありがたく
ほっとしている。

んなことより
この展示
このテーマに
実にすばらしい方々が参加していて
そこはおそらく想像をとびぬけていると
おもう。

そこにこの音が流れていることを想像すると
ちょっともうよくわからない。
これは
ほんとうのことだろうか、と。

お近くへ行かれる方
ぜひ足を運びその扉をあけてみてください。
ひそやかな隠れ部屋のような
不思議な魅力をもつ場所に
みえるもの
みえないもの
かたちあるもの
かたちなきもの
ひっそりと息をしてひかり、
生きている。
交感しあう。

・・・・・・

EDANE  NEXT DOOR
EURYTHMY
hommage to RUDOLF STEINER

2016/8/5(fri) ~ 8/28(sun)
12:00am ~ 6:00pm

/EXHIBITOR
林 青那  Aona Hayashi
吉田 次朗 Jiro Yoshida
WELT

EDANE
大阪市住之江区浜口西1-2-8-B 210
06-6569-9460
http://edane.net

・・・・・・・・・・・・・・

なるものはなる
ならないものはならない
なるときになる
なるようになる

そしていま、いまは
ここで
たったの一度きり

夏のなかをゆく

16:26 |  trackback: -- | comment: -- | edit