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  日々、ミカンのこと                 

satomi yamada

魚の人 

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処暑をこえ
とたんに朝晩が涼しくなった。

朝がこう涼しいと
起きてすぐの海へいくのをためらってしまう

天気予報もあたらない。
雨の予報をきいて
見送っているうちにじりじりお日様が空気をあたためる
そのころには日差しと人手に怖気づいて
ああ、あのとき泳ぎに行けばよかった、と
日をすごす。

明日の朝こそ
起きたらまよわず海へいく


この夏はもう
とりつかれたように海へゆく

海へは基本 ひとりでゆく
うみにまじれば
わたしは海の一部となり
海はわたしの一部となる

このまま今年も浮かぶの専門かと思われたけれど
いよいよマスクとシュノーケルを買ってひとたび
海の師 と勝手に思い慕っている方に導いてもらいつつ
海に潜った。

もぐる、といえどわたしは顔を水につけているだけである。
師は、魚のように泳ぐ。
人間を久しぶりに
うつくしい、とおもう。

もう、なんにもこわくない
うつくしいものを目の前に
ただただ夢中である

それにだって、息が、できるのだから
マスクとこの筒っていうのはすばらしい。

魚がゆく
群れで行く
単独でゆく
ひかるのも
あおいのも
ほそながいのも
おおきいのも
こまかいのも
うつくしくおよいでゆく

水のなかがこんなにも
愉しいものだなんて知らなった
自由なものだなんて知らなかった

以来愉しみは
浮かぶだけではなくなった。

むろん浮かぶことの幸いも替えがたく
浮かぶついでにすこしずつ
潜る練習もする。
ほんのわずかずつだけど、
水面へもどるとき見上げる空の気配と模様、ひかりに
ほれぼれとする。

昨年までは
くらげを恐れて
泳ぐのはお盆までときめていたけれど、
このごろはくらげもこわくない。
ちっとのひりひりよりも、すこしでも多く海にまじりたいとおもう。

冬になったらどうしよう

いまのうち
いまのうちにと
海へかよう

七一年目の八月も
あと
のこりわずか

いのりまじる
まじりいのる
うかびいのる
いのりうかぶ

いのりとばす
くうにみずに
とけてゆく




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