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  日々、ミカンのこと                 

satomi yamada

うたう、ひと 

映画 |

hayama


海辺のあちこちの町で
連続上映会がひらかれました。

『ミツバチの羽音と地球の回転』

この映画をみたときのことは以前
ここでもかいたけれど、
娘にも一度みてもらいたかったのと
UAが歌いにきてくれるときいて
先週、葉山に出かけてきました。

間際に
UAのおうちが全焼したとのニュースがとびこんできて、
なにより皆ご無事だったことはほんとうに救いで
それでも、さぞやたいへんな最中で
きっと今はそれどころじゃない
こられなくて当然だな、と
ひそかにおもっていたのです。

だって
今回は手弁当でかけつけ、歌ってくれるという話。
上映とライブ、祝島の山戸さんを交えたトーク、という濃密な3本柱ながらも
入場料もわずか、こどもは無料という
かわいらしいイベントなのです。


なんだけれど彼女は
そこへきて、
歌って、くれました。
火事のことにはひとことも触れずに。
ただまっすぐにすとんとそこに立って。

ここへきて歌うことの、意味。
こめた想い、祈りが
音と、声、ふるえる振動と呼吸
すべてで会場を満たして、ゆきました。

言葉や理屈だけじゃさわれないひとの領域を
音楽は軽々と超えることができる


お金じゃなく、
むつかしいことでもなく、
ただ
想いだけで、歌う。
それは並大抵のことではないでしょう。

やさしい場所に、居合わせてもらったわたしは
大きな音をたてて拍手をして
胸をいっぱいにして
かえって、きました。

生きる指針は、
シンプルなこと
それはなによりまっすぐと、
確かなことであるように。

森森したにおいのする町からまた
電車にのって、
窓からみえた夕日の姿に声をあげて、
むすめといえに
かえりました。
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