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  日々、ミカンのこと                 

satomi yamada

雨と雪 

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夕暮れてのち
雨の日に
傘をさしてあるく
家からバス停へとむかう
斜めの道をななめに下りながらふと
山をみれば
山は黒々とよこたわって
おおきな獣のようにみえる

もしかするとふと
うごきだすかもしれない

これが一匹の
おおきな生き物でない
だなんて一体
だれにそんなことがいえるだろう

そんなことを考えながら
あるいている
あるいていく


昨日は雪
それも微かでない大雪で
ぼかぼかとふってくる白い羽のようなそれをみて
すこしわらって、
それからまじまじと
それからぼうっと立ち尽くして
そこいら一面立体にまっしろになっている
景色をみた

いつものバス停が
どこか知らない世界のことのようで
町をすすんでゆくバスがまるで
雪国でもはしっているようで
またすこし
わらう

雪をぼさぼさくっつけてはしる車にも
横断歩道にも
電車にも
ホームにも
あとからあとから天からゆきの粒
はなから信じていなかったのにほんとうになったけど嘘みたいで
わらって
それから神妙なきもちになる

おおきな銀杏の
まっすぐの、黄金色の、
ふりつもるその落ち葉と白い雪が
色とりどりのほかのものとまぎれて目に
とびこんでくる

叫ぶような
うつくしさ


帰り道にはもうゆきはすっかりとなくなって
いつもの町になっていた。

あるのは
ぴんとさすようなつめたい空気と
おろしたてのような、とうめいな匂い

ばかされたような
夢を見ていたような

魔法のような
不思議な日だった



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