日々、ミカンのこと                 

satomi yamada

七草 

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朝起きて
顔をあらって
身支度をして
亡き祖父母にお茶を淹れて
その湯気をながめ
神棚の水をかえて
手をあわせ
しずかに
ひかりのはしらをたてる

米をといで
土鍋にたっぷりの水とひとつまみの塩
これを
弱火にかける

それから
家の近くの
小さな森を抜けて
丘に出て
海と土に、挨拶をして
この年の七草を摘む

はこべ
せり
ほとけのざ (たぶん)
なずながみつからないので、今年もよもぎ
霜のついたきれいな葉っぱは、ごぎょうのかわり

しんとした空気のむこうに
猫がはねている

かえったら
玄関と神棚の
正月飾りをさげる
輪飾りからごろん、と
橙がとれてころがる

すずしろ
は家にある大根
すずな
はあるとおもったらなかったかぶ

だから今年は6種類
これを七草とする

これをさっと茹でると
青々

時々
くつくつ煮える鍋の粥をまぜてすこし
水を足す

朝寝坊の
娘を起こして
七草を刻んでもらう
無言で刻むのでつっつくと
せり
なずな
ごぎょう
はこべら
ほとけのざ
すずな
すずしろ

唄いだす

白くゆげをはく粥に
刻んだ七草をのせてたべる

ごくごくシンプルな
この粥を
しみじみといただく
このいちねんもすこやかに
あれますように


一月七日
七草粥

パック入りの七草を買うことをやめて
三、四年目

名残惜しくも正月飾りをさげる朝
わたしのすきな行事である


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