
紫陽花が、瑞々しくほころびはじめる。
ついこの頃まで、その葉を次第に大きく、
おお青々させているなと
おもったら
気がつけばもう
あちらこちらに
咲きはじめていた。
油断をしていては
この季節のうつろいを
このうつくしい一寸、一瞬を
見逃してしまう
と
気を、ひきしめる。
蛍も舞いとびはじめた
さて
そう、もう、6月のなかなのである。
わたしもまたひとつ
歳をかさねた。
三十路になりました
なんてはずかしそうに言っていたのがつい今しがた
(っていうのは言い過ぎだけど)
かとおもっているうちにあれあれ、
もうその最期のぐるり、をあるいている。
さてそんなことはおいといて、
六月
a story of Jun.
小さなものがたりとうたの会
のお知らせです。
毎度、おわるのはお昼時で
おなかが鳴ったりするので
このたびは、はじめての
「おひるごはんつき」
になります。
ついこの春に沖縄から葉山へ越してきた
素敵な料理人・ハタナカイクヨさんに
この日のランチをお願いすることができました。
食後は、いつものおたのしみ
みとなさんお手製のお菓子つき!
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2017.6.28 (wed)
a story of Jun.
小さなものがたりとうたの会
「アイヌ神謡集」
知里幸惠 編訳
am 10:00 ~ 13:00
at cibo (葉山・上山口) → ●
place & food charge 2,000en (軽食とお茶と、デザートつき) + donation
※おかげさまで満席となりました。ありがとうございます。
わ
になって、
めにはみえない音、声、ものがたりに
みみと
こころ
からだをほどいて
ひらく。
六月のものがたりは
「アイヌ神謡集」
実はもう何年も前
敬愛する友人のお宅で拝見して以来、
いつかここで読んでみたいと
ひそかにずっと、想いをあたためていた一冊。
何度も
何度も
いやいや、
まだまだ今のわたしでは、と
臆して、見送ってきたこの本だけど
そしていまだやっぱりまだまだ、は変わらないけれど
そんなこといっていたらいつまでたっても読めないし
ひとはいつまで、なんてまったくわからないものだから
そう
どのひとも
その過程、道のりの途中なのだから
もういいや、
ええい、ままよ
と、読んでみることにしました。
アイヌ民族のあいだで口伝えに謡い継がれてきた
ユーカラ。
大正期、アイヌの一少女・知里幸恵さんにより
ローマ字で音を起こし、
洗練された日本語訳を付して編まれた、この一冊。
いくつかのおとやうた
朗読のあとは、
母音を手がかりに
ご自身の声で
内面に、深く潜り
自分自身をととのえてゆくような
声のワークもおこないます。
わたしとせかいがひとつであるような感覚を
共振、共有してみたいとおもうのです。
おしまいには
料理家ハタナカイクヨさんのおひるごはんと
cibo の主 みとなさんお手製のプチデザートとお茶を
しみじみいただきながら、
シェアリング
ようこそおいでください
* お食事のご用意がありますので
ご予約を6月24日(土)までにいただけるとありがたいです。
satomikan_y@yahoo.co.jp
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古のひとびとが
なににふれ
なにをうやまい
なにとともに生きていたか
わたしにはそれがずっと
気になっている。
そこにふれることが
いまのわたしに
だいじな層につうじさせる
そんなふうにかんじる
雨の日は緑が
深く、あざやかにうつる
雨上がりはひかりが
潔く、まぶしくみえる
夏のころはすべてが
踊るように、ひかり
はしっていく
うつくしい
大きな窓辺で
お待ちしております。
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