
土用なんてとっくに通り過ぎたけど
土用のはなしをする
土用にはいるたび
ああ、土用にはいったな
とおもう
ちょっときをつけよう
そんなかんじ
土用は、あたらしい季節の前の18日間。
立春、立夏、立秋、立冬の前にあるから年に四度
やってくる。
ついこのあいだ、
立秋前にも土用があった。
以前、地球暦の講座で
「土用のころは、なにもかもがぐらぐらして
ゆれうごきやすい。
身体も、あたらしい季節を迎える前になにかいらないものを出したり、
次へ行くためにととのえる。
だから、体調をくずしやすいし
なるたけなら動かないほうがいい
そして
大事なことはこの期間には、決めないほうがいい」
とおそわった。
なるほどそんなものかねえなんて
そのときはおもったけれど
これはほんとうのことだぞと
このごろはとても感じる。
ついこないだの土用には
親しい友人たちがこっちもあっちも
体調をくずしていた。
腸炎や蕁麻疹、高熱やのどの痛み、、
私も肩と首が異様に痛かった。
でもだから心配はしない
ああ土用があければきっとおちつく
そうおもってじっとしている
土用明けの満月ですっかりよくなった
といったひとが何人もあった。
ああ
わたしたちはついつい
個人個人別々で、ひとりひとりが
まるでそれぞれに完全に独立して、生きているような気でいるけれど
わたしたちはおんなじ有機体として
地や太陽や季節や星々のめぐりや
風や空気やそれらから影響をもろに受けながら
一緒に生きている
ひとつのもの
なんだなとおもう。
それは
別に不思議なことでもオカルトなことでも
ましてスピリチュアルなことでもない
普通のことなんじゃないだろか。
向日葵は
一斉に太陽のほうを向いて咲く
風がふけば
ススキが穂を白くゆらしてひかる
にんげんも
この地球から切り離されて存在してはいず
つながっている
そうおもえば
それは
とても自然で
ほっとすることでさえある
人間も
海も
動物も
木々草花も
虫も
空も
太陽、月、星々も
闇もひかりも
一緒に
いまを
いきてる。
それはとても
単純で
それはとても
うつくしい
リズムであると
わたしはおもう
そのなかの一点であることを
誇りに
幸福におもう
そうしてわたしはこのなかで
なるたけ自然であることを自分に許したいとおもう
ふけばゆれる
うごきつづける
いいもわるいもない
判断や思考をこえたところへ
わたしはいきたい
そのさきのあたらしいなにかを
みてみたいとおもう
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