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  日々、ミカンのこと                 

satomi yamada

はえてくるものを 

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こんなにだったっけ
というくらいに
はるは
ようしゃがない

さくらはあっという間にはなびらをひらめかせて
とんでゆき
お向かいの藤の花がさきはじめ
甘いかおりがする
道端には
赤くすきとおったけしの花
庭先には
モッコウバラ
役場には
錦のごときツツジの群れ

どんどんくる
もったいぶるとか
出し惜しみというものがない
春は豪快
威勢よく
潔い
どんどんいく

食卓をうるおしていた
つくし、ふきのとうはどこへやら
スギナ、蕗の葉があおあおとゆれ
わたしは
庭の蕗を摘む。
摘むというか、刈る。
葉っぱは塩漬けにしておむすびに。
そのままさっと揚げて天ぷらにもなる。
茎はさっと茹でて、水に晒し、ぴーっと皮をむいて
水にさらしているときの
あの、翡翠色。
ためいきがでる。
油でじゃっと炒めて、醤油をまわして、おかかをかけてたべる。
うーまー
うなりながらたべる。

庭には三つ葉もはえてくる。
これもお味噌汁の具に、混ぜご飯に、と
重宝する。

ツユクサもたべられるんだよね

この庭とおつきあいをして四度目の春
最初の頃は
ハーブの苗やらさまざまの野菜の苗を買ってきては
植え、育ててみたけど
植えずとも生えてくるものたちがある。
それらのほうが圧倒的にこの土地に合っているので
勢いもよく、うつくしい。
たまに、それでもとそれら雑草といわれるたぐいのものたちを
刈ってみたりもするのだが
まるでそれは無残な景色で
庭が、かなしい顔になる。
よその家にいって、よく手入れをされた庭畑をみれば
それをうつくしいとおもい、
ふんふん、そのようにするのですね、と
学んでかえってくる、ような気でいるだけれど
いざこの庭の前にたち
朝夕と話しかけ
次々とみせてくれるあたらしい顔にこころ
ふるわせていると
このままがいい
っていう、こたえになってしまう。

だからわたしは
植えなくても生えてくるものたちを食べて生きていきましょう

こえにだしていってみる。
そっちが基本、性にあっているのらしい。

庭には限らない
昨日は
お山からたけのこをほってきた
さっそく茹でて
ほくほく、たべる
野生のものはどうしてだろう
香りが鼻を、ぬけていく
昇天しそうになる
いや、昇天している
二月は海で拾ったわかめばかりたべていた

もちろんすこしばかり
野菜も育てたいなとは
いまもおもうから
それもあきらめずにいこうとおもう。

はるのなか
はるをいく
はなのなかを
かぜのなかを
あるいていく














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