
3つまえの
にちようび
沖縄にゆくたびお世話になっている
お宿の一家が、
こちらへくるというので
とあるイベントに誘われた。
「ゆんたく高江ライブ」
高江は、沖縄の北部
やんばるの森に位置する
みどり
みず
いきもの
のまるで豊かなところ。
ここにも基地はあるのです。
ここでは戦闘ヘリが
昼も夜も日常的にとぶ。
民家のすぐ上だってとぶ。
前回ここを訪れたとき、
カフェ「やまがめ」の奥さんに
満月のよる
新月のよるは、
訓練のため夜通し飛び続ける
ときいた。
きんいろにまるいつきのよる
いちめんまたたくほしとやみのよる
バラバラとまどゆらす、ばくおんがひびく
ひとばんじゅう
だ
さて
さらに民家や学校から近い場所に
新しくヘリパット(ヘリの離着陸帯)がつくられようとしていて
住む人々の了解もえぬまま
強引に進めようとするその計画を
ひとびとはゲート前にただ、すわることで
阻止しつづけている。
2007年の夏から、今にいたるまで。
このことはDVD
『ククル UA のやんばるライブ』
や
『やんばるからのメッセージ』
に詳しい。
その高江のひとびとがこちらへきて
各地でイベントをひらいた。
そのひとつ、だった。
知念良吉さんがうたう。
「上でも下でもない〜
右でも左でもない〜」
右よりだ左よりだという人がいるけれど
それは所詮
ものごとを解きほどこうとはしていないのだとおもう。
ほんとうはひとりひとりがおもうことは
違うはずなのだ。
微妙にひとつひとつ
すぐにカテゴリー分けしようとする
そんでもって知ったような顔をするのは
安易に対立をうむだけで
無意味だ
とわたしはおもう。
大事なのは、
そのままの想い、であるはずなのに。
ライブの中で
知念さんが
沖縄のひとはもともと
懐のふかいところがあります。
その沖縄のひとびとがいま
もうこれ以上我慢はできないんだよといっているんです。
と、おっしゃるのをきいて
視界が水浸しになった。
琉球から日本へ統合されて
戦中、そこらじゅうの人々をじごくのようにころされて
戦後、じごくをつれてきた軍隊は基地としてのこった
目にも、耳にも、からだにも、こころにも、
こわいやくるしいをずっとずっと与えられ続けてきた。
それでも
躍って、うたをうたって
いきてきた。
それをこの先もずっとずっとつづけろと?
首相交代から支持率アップ。
世間は、あんなに騒いだ沖縄のことをまた
忘れ去ろうとしている。
しらんぷりに逆戻り。
7月から本格的に始まるといわれている
高江の工事着工。
ひとびとがあつまって
今もすわって
からだひとつひとつでもって止めている。
戦争はもうたくさんなんだよ。
軍備による抑止力。
そんなもののうそっぱちを
はやく、みんな、きづいてくれ。
そう願う。
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