
なにをしんじるって
じぶんのなかと
じしんのちょっかんを
しんじる
ゆれてもいい
ゆれて
そこへかえってこれたらいい
なににしたがうって
わたしじしんの
こえにしたがう
それにまさるこたえ
なんてものはない
まどわされるな
まどわされてもいい
まどうて
そこへかえってこられたらじょうとう
いわかん
や
かなしみ
や
やりきれなさ
は
うやむやにしたいとこだけど
きっとわたしじしんにとっては
ほんとうのこと
それにふたを
しなくていい
みないふり
きにしないふり
しなくていい
へんだ
とおもったら
それは
へんだ
わたしにとっては
それがしんじつだ
しんじつは
ひとのかずだけ
あるのだから
わたしのおうこくの
あるじは
わたしだ
そのことを
わすれるな
ひれふすな
みうしなうな
げぼくとなるな
ごまかすな
ほこりたかく
どうどうと
ここにいきよ
どこがどうなっていま
どうしてここにいるのだか
かいもくわからなくなって
とほうにくれることがある
ないても
ねむっても
かきむしっても
なにもかわらない
ここがどこだか
いまがいつだか
わからなくなって
ほうけてしまう
たすけてくださいと
そらにいう
おじぞうさまに
てのひらをあわせる
おしえてくださいと
うみにいう
わたしは
わたしは
わたしはいったい
だれなんだ
ちいさなひとみに問う
わたしでよかったのか
ここでほんとうに
よかったのか
するとちいさなめが
わらう
くしゃっと
こちらをみてわらうのだ
わたしはあなたに
なにもよういしてやれない
そのうつわを
かたちを
けいたいを
よういしてやれなかった
ことを
わたしはこころぐるしくおもう
わたしはもっと
ふつうがよかった
そういうところへ
あなたをむかえたかった
そうおもう
ふつうの
おんななはずだった
そうおもってた
ふつうってなんだ
かたちなくとも
せめてわらっていられるだけの
てのぬくみ
あんしんやまるいもので
まもるもの
なぜ
どうして
そういうことばは
むなしく
なににもとどかない
ここはどこだ
わたしはだれだ
どこがどうなって
わたしは
いったい
なにをやっているんだろうか
まっていても
しんじていても
ただ時ばかりがすぎていく
ずるずると
ここへきて
たっているのだ
ばかなのか
ばかおんな
めをさませ
スカートのすなをはらい
たちあがれ
あるきだせ
てをはなせ
せすじをのばし
うみをみよ
ほほえんで
そらをみよ
あなたはどうどうと
あなたでいなさい
かくごをきめて
あるきだしなさい
もういかなくちゃ
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