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  日々、ミカンのこと                 

nalu

祝島 

映画 |

iwaisima


土曜日。
鎌仲ひとみ監督の最新作

『ミツバチの羽音と地球の回転』
を観にゆきました。

http://888earth.net/

今月のComo、「日々ぐらし」でも
書かせていただいたけれども
鎌仲さんを知ったのは
『六ヶ所村ラプソディ』
というドキュメンタリー作品だった。

彼女の作品をみていると、
内側がかきまわされる。

スクリーンに映る
目の前に立ちはだかるものへの
憤り、こみあげるやるせなさはすべて
自分自身にはねかえってくるからであり、
その明暗を分ける太い糸がいくつもいくつも自分とつながって
この瞬間も、自分の行動が問われている
と、はげしく感じる。

わたしは何をすればいいのか
以来ずっと、考えている。

さて、
祝島は山口県
瀬戸内海に浮かぶ小さな島。

その真正面に原発建設が計画されたのが27年前。
島に、国が突然ぽんと振り込んできた5億を超えるお金を
「わたしたちの代で海は売れない」
と、島のひとはすぐに全額はね返した。
建設をゆるせば
今ある多様な生物と、豊かな漁場が失われる。
そうして二度と戻らない。
島のひとはいう。
「わたしたちは海と山さえあれば、生きてゆける」


この国はあちこちで
こんなやり方をする。
アメとムチ。

ちらつかせた多額のお金を握らせ
その犠牲を飲み込ませる。

けれどもここ、祝島の人々は30年近く
一度もひるまず、壁となり続けている。

それでも、刻々と迫る危機的現状を伝え
カメラはぶんとスウェーデンへも飛ぶ。

なんと国民投票で脱原発・石油を決めて以来、
持続可能な自然エネルギーへ着々と動いている国。
「日本にもできる。なぜやらないんだ?」
スウェーデンのひとはいう。

あちこちに、ひかり
希望がある。

上映の前後、
鎌仲さんのお話も伺えた。
「反対を唱えるだけではなく
ひとりひとりが選択権を持っている
それこそが現状を、変えうる」と
朗らかに、力をこめていった。

何を受け取り、
何を感じ、
何を内側でぐるぐるとかきまわし、
何をするのか、は
ひとりひとりにゆだねられている。


多くのひとにみてほしい
つよく
そうおもいます。
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