わたしがむすこをうみなすとき、
御守としたものがあった。
木箱に入ったそれは、
水晶に一輪の花が描かれた装身具で二点あり、
それぞれ
その白き花、
花弁一つのものはわたし、
花弁三つのものはわたしとむすめとおなかにいるちいさないのち、
を想い、描いてくれた空想の花だと云う。
出産数日前、
いただいたもので
それはうつくしいものだった。
儚く可憐、芯に凛としたひかり
うつくしい、それ以上の
なみだ滲むもの。
自宅で
出産までの長い時間、
そして産後、
こころもとないとき、
その箱をしずかに開けた。
幾度も幾度も、勇気をくれた。
わたしがわたしであることを、
大きすぎも小さすぎもなく、
誇らしく
背筋を伸ばす。
せつ / 北嶋宏美さん
そのひととの出会い、ご縁は
魔法のようなものである。
彼女は自ら日本の山々へ分け入り、
採取した水晶、鉱物に真鍮を仕立て
美しい装身具をこしらえる。
益々、その方向は研ぎ澄まされてゆかれるのを
陰ながら見惚れていたところ
ふと
お誘いいただいて、
有り難いことに
11月、その展示会初日にて、
唄えることとなりました。
わん
身震いするほどに
愉しみに、参ります。
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「群居」
せつ[装身具] / invisible[衣]
きみえ[植物料理] / nalu[声音]
2020年 11月6日(金)-14日(土)
open 11:30-17:30
(お食事は15日ご予約制)
群れ、ともに生きることができなくなってしまったこの世界で、それでも私たちは繋がることを選んだ。
石、布、植物、声。静かなる闇を越えた先にある、ひかりを包むように生命力をたずさえたものたちは、 非日常をはらみ姿勢を正したくなるものでありながら、不思議と日々の暮らしにも馴染む心地よさが ある。
共鳴するように巡り逢った、いとしきものたちを糸で繋ぐように束ね、おひろめ致します。
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せつ [ 装身具 ]
山で水晶などの鉱石を採集し、
ゆくべきひとの所へ繋ぐ媒介者のような感覚で
有りの儘の形を生かしながら、
子が母にそっと掌のなかの宝物を見せるような
こころで装身具に仕立てている。
invincible[衣]
広島に暮らし、着ると少しだけ強くなれるような、
自信やときめきが湧いてくるような服をめざし製作している。
洋服作りは、強くてたおやかな
おばあちゃんになるための実践的な修行のひとつ。
きみえ[食]
植物の雨露で青々とした、ひかり放つ姿。
冬の土でしんと眠る生命の幽かな声。
節気うつろう中で感性のふるえた細やかな情景たちを、
植物を以って食事や菓子に昇華させている。
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Event
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[ nalu ]
■ものかたりと小さな唄の環
音、声、立冬、群居、copseに於いて生るもの
□日時 11.6 (金) 18:00-
□金額 donation(それぞれ心地の佳いご料金、15名様)
□ご予約方法
①お名前②お電話番号を記入し、
メールにて info@copse.biz へご予約くださいませ。
[ きみえ ]
■お家で食べる、きみえの植物ごはん
□日時 11.8(日)12:00- / 13:00-
□金額 ¥2,480+ tax(限定10食 要予約)
■晩秋をあじわう植物の食事会
□日時 11.15(日)
昼の会11:30- /宵の会16:30- ※2時間半を予定
□金額 コース6品程 12,800円+ tax
□ご予約方法
①お名前②お電話番号③アレルギー食材④ご希望の会
全てを記入し、メールにて info@copse.bizまでお願いいたします。
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[ 場所 ]
copse
東京都練馬区石神井台3-24-39 ロイヤルコトブキ1F
西武池袋線 大泉学園駅より徒歩10分
http://www.copse.biz
tel:03-6913-1544
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群居
と名のついた
この、場かぎりの
この、ひとびとの
環のなかで
唄う
ことば
さわれぬもの
見えぬが
きっと、きえないもの
たいせつにひろいあつめ、あたためて
また
そのしゅんかんに
湧き、ながれくるものとおすからだ、
携えて
しずしず、しゃんしゃん
参ります。
貴重なこの機会
ご一緒できますればさいわいです。
こころより
お待ちしております
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