fc2ブログ

  日々、ミカンのこと                 

nalu

群居にて 

未分類 |

20201119162020c36.jpg


 
群れるのは
きらいだった
群れからは
はなれていた
すこしはなれて
独りでいた

ひとりでいると
おもっていた

ひとりでいると
あらゆるものと
共に在る

そら
たいよう
つき
かぜ

はなばな
またたき
ひかり
くも
ほし
ほしぼし
むし
とり
さざめき
あお
あか
きいろ
みどり
あおみどり
さまざま
さまざまの
こまかなものたちのこえ
かおり
つつまれて
ほほえんでいられる
わたし
まもられている

わたしの
たいせつなところ
ふるえてそれに
呼応する
なみだ
ながれて
こうふくに
ふくまれている
みまもられ
ここにいる
そんなわたし
そんな
わたしである

群れるのは
きらいであった
群れるのは
ほんとうとはズレていくから
わたし
つかれてしまうから
あとで
ひとり
海をみる
空をみる
星をみる
風といる

それは
あらゆるものたちと
群れ
戯れ
この地上
このせかいのなかに
存在しているのとおなじ
なのかもしれぬ
かもしれぬ

わたし
あなた
ひとり
ひとりが
そのままで
そのままの こころ
そのままの ひかり
そのままの 呼吸
そのままの 思考
そのままの 
ままのままで
てんてん
在れるのならば
 
その群れは
うつくしく
重たくなく
かろやかで
嘘がなく
ほんとうで
のびのびとひかり
かがやくであろう

その群れの
この群れの
同志たち
同志たちよ
堂々と
誇り高く
わがひかり、わが闇
たずさえ
だきしめて
われをいつくしみ
いとおしみ
この群れの 先頭をゆけ

おそれることなく
ただ  
すなおであれ
恥じることなく
まま
おのれであれ
あなたであれ
わたし であれ

それは
この地上
このせかい
このうちゅうの
てんてん
まばゆいほどの
ひかり
となる

てんてん
まばゆいほどの
ひかりとなる



/
於 copse.東京.立冬




16:25 |  trackback: -- | comment: -- | edit