
六月十六日
望月の日
長野県佐久
望月町森の小屋にて
唄、声、なみだ、
あふるる音の環
かこむ
この日
森の杜のなか
これまで
いつのまにか築いてたパターンのようなもの
その一切がなく
なにかもう
隠すことも繕うこともできぬ
ただ
丸裸のわたしが居り
そのわたしのなか
流れてゆくまま
やってくるままを
この日
あちらこちらから集うてくだすった
かみさまのようなひとたち
に、くるうりかこまれて
みれば
森の道のむこうに
むすめと、ちいさなむすこ
かぜがふき
とり
けもの
鳴き交わし
木々草草ゆれざわめき
ひとともり
ひととけものたち
ひととせかい
その境界を解き
淡くまじりあって
ここにいる
その
自覚意識あるなしに問わず
ゆるやかに
たすけあって
居る
わたしは何故か
赤子のようになって
そのむきだしを
あたたかないのち
そのけはいで
やはらかくみまもり
くるんでいただいた
それは
なにかのおわりと
なにかのあらたなる
はじまりであったのかもしれない
慈悲深き
おひとり
おひとりに
ふかく
感謝するばかりである
あたたかな小屋のなかで
まるい
おむすびをいただく
ほおばると
知ったことのない
なにかがひろがるのでおどろく
ひとくち
ひとくち
その後も
あせることなく
それはひかる
ひかって
からだ
わたしのなかへ
ちらばってゆく
まこちゃん
このおむすびをむすんだひと
に、はじめて
出会う
このあと
まるい輪の中で
おひとりおひとりの
ことばで話してくれたこと
それは
この日
話すことさえままならない
わたしの
御守りのように
ふかく
瑞々しく
浸透していって
いまも在る
ひふみゆ
https://hifumiyu.com/
かずみちゃん
まさみくん
そして
ふう
とわ
おふたりには
ことばではたりない
五日間の滞在から
うけとったこと
いただいたこと
すべてをふくめ
全身全霊、感謝申し上げる
おふたりの手による施術も
またほんとうに
ほんとうに素晴らしかった
いまうまれ
あたらしく
天井と
己の手のひらをみる
期間限定、森の小屋での施術もまた
さぞや特別なものであろうと想う
みず
やま
もり
つち
かぜ
しか
ゆ
ほし
つき
あめ
なにもかも
なにもかもに
謝謝


(写真はすべて、「ひふみゆ」のうつくしいHPを手掛けた須賀さん撮影。)
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