
固くちぢこまりし寒が解かれ
みるみる
春へとゆるみ
すすんでゆく
先日、あの梅をみにいこう
とむすこと出かけ
セリ、土筆、蓬、など摘みながら野道をゆくと
なんとその花はすでに
すっからかんにおしまいで枝ばかり
寒々しい姿であった
仕方がないので弁当はまた
こんぴらさんへ上ってたべる
路にはすみれ、れんげの花が咲き
そこからは春の海が見渡せる
今年の梅とは
はやもう会えぬのかと
うかうかと期をのがしてしまったこと
名残惜しくおもう
しかしながらまた先日
友人たちの愛飲するという
湧き水を汲みに山の奥へと出かけた
川に沿ってくねくねと細い山路をゆく
途中の河原でぽんかんをたべ
透明な川水を眺める
さていよいよこのあたり
という折、
そこには
あはく神が居り
みれば
梅の花が満開である
奥山ゆえに遅咲きであったか
まあ
風にひらひらと花弁が舞う
むすこは
ゆきだー
と叫んではしゃいでいる
風に乗って
降るように、こちらへ運ばれくる
その薄桃色に透けるはなびらを
浴びて立つ
奇跡のようにそれは
てのひらにのる
むすこ
その花びらを食べて
おいしいからたべてみよと
私につよくすすめる
なんどもいうのでひとひら口に入れると
ふわっと
梅の香りがした
なんといって
降るように散る花びら
それを浴びて立つほど
恍惚とすることはない
暫く
そこから動くことできず
春風はなんども
花びらをやはらかく舞い上げた
ああ
これで今年の梅と充分に
戯れることが叶う
そのしあわせを
かんしゃを
なんどもいって
山を下りた
湧き水はポイントがみつけられず
またもや汲むに至らなかったが
あの梅に会えたのだから
なんの悔いもない
またすぐくるからねー
と
むすこはひらひらと窓から手をふっていた
さて
さて
三月
春うらら
麗しき
弥生
止心庵
唄の環のおしらせです
....................
circle for a feeling voice
母音と倍音、声音の環
2023. 3. 23 (thu)
13:30 ~15:30 頃
fee : donation
於 止心庵
高知県四万十市口鴨川136
https://www.facebook.com/shishinanshimanto
・お問い合わせ、ご予約
止心庵
070-4413-7126
levelamica@gmail.com
いずれかに、お名前と人数をお知らせください。
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環となり
境界線を解いて
耳をすます
技術、優越もなく
ただ声、母音を
ゆるやかに 響かせてゆく
そこに
自ずと立ち現れてくる
"わたし" は、
素であり自然
それは
すべてとひとつである
わたし、
いまここ、
その原初に還る。
身一つでおこなう
母音、倍音を用いる
"声のヨガ" のようなワークを含めた場です。
人前で声を出すのがためらわれる方
久しぶりに声を出したい方
声の可能性にご興味ある方
どなたでも安心しておこなえるよう
ゆるやかに誘導してゆく環、場となります。
むすびには、
止心庵特製、うつくしいおやつを頂きながらシェアリング。
(お茶菓子代は別途、donation となります)
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先日、
この会の打ち合わせを兼ねて
美佳さんと菜の花を観に行った
菜の花の
ひかりに呼応するような
ゆれる黄色にかこまれて
弁当をたべた
空には鳶が旋回する
止心庵の庭先に
うぐいすの声はするかしら
庭のレモングラス
ジェフ秘蔵っ子のうつくしい菊芋も
玄関先でまた買えるかも
しれません
木蓮
つわぶき
蕗の薹
爛漫
春分越えて春の庭
こころより
お待ちしております
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