
旅の跡 / anam cro
続 四月の旅
福井を海沿いに南下
小浜という町へ
到着したのは日没後
闇のなかでも
うつくしい町であることを
山々の間、気配に感ずる
anam cro
@anamcro
出迎えてくれたくみこちゃん
開口一番に云ってくれるは
来てくれてありがとう
という言葉だった
いやいや
こちらこそ
お招きしてくれて
ありがとうですほんとうに
と
玄関より中へ入ると
いや
入らずともここが
並々ならぬ気配満つる場であり
呼吸、身体の速度が
自ずとゆるやかになる
静静、としか進めないのである
植物たち
精霊たち
あらゆるものたちが
ここに
敬愛しあいともに在る
ああ
ここへ
来られた
わたし
わたしの人生よ
そんな滞在と経験であった
暖炉の前
焚べる薪火を眺め
飲食を頂き
彼女の暮し
生きる様をともにしつつ
語らい
4歳
むすこは
くみちゃんの御子
12歳
暦くんの独特にやはらかな気配や佇まいと
また彼の愛する世界を垣間見つつ
背中追いかけ
昆虫や恐竜の図鑑
また秘蔵っこの生き物さんたちを
みせてもらい
中庭にて苔を収集し
ひそやかな
憧れの眼差しである
わたしはといえば
終始
夢心地であり
また
ゆったりとしながら
呼吸とともにあり
意識的であった
翌日
唄の環
これがまた
言葉を超えている
この日
この場を
ともにしなしえた
方々
また眼にはみえぬ
あらゆる
方々と存在たち
まことに
ありがとうございました
どこまでも深く
安寧がそこに在り
そのなかで
わたし
わたしたちは
身心魂を委ねておりました
そこに生まれくる
おと
こえ
それらは
これまでに聴いたこともなく
このうえなきもの
初々しく
またずっとずっと
ここに在るもの
と
成る
場のはじまりに
摘みたてのハーブ
ペンデュラムが導いてくれた
フラワーエッセンスの滴
それぞれのなかに
場のむすびに
この場で
蒸留されし月桃の滴
また
環の真中で花たちより
声、波動で転写されし水
それぞれのなかに
沁み入り
わたし
わたしたち
となる
庭にて
花摘みを手伝ってくれし
むすこ
それ導いてくれし
くみちゃん
ありがとう
anam cro
と
nalu
ふたつの
めにはみえぬせかい
融合なしえ
想像を超越した
とき
経験となりました
くみこちゃん
隅々まで
ありがとう
そう、彼女はあらゆるものに
敬称
○○さん
と呼ぶ
ペンデュラムさん
月桃さん
文旦さん
恐竜さん
……
あまねくものに
敬意を払い
それがごく自然になされていることは
むすこ 暦くんをみればわかる
幾つもの学びと確認
驚きと感激
しかと
賜りました
anam cro
(魂の小屋)
と、その名あらたにしたその
はじまりを祝福するセレモニーのような
一日となれましたこと
そこに
居合わせられましたこと
みえるもの
みえないもの
すべての導きとはからいに
歓びと
心より深く
感謝申し上げます
謝

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