
夏至の旅
つづき
山梨 シロテナリ
記憶と記録
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六月十八日 新月
ひかりのはしら
一日をとおした三つの会
朝から
お迎えに来てくれた
SHIDHEさんの愛車に同乗させていただく
これ
どんなにたすけられことか
どうもありがとう
山々から高速を下り
川渡り
ここ
シロテナリ
うつくしい処
緑のなかのひかり
ちいさな階段をあがり
二階には場をしつらえてくださっており
円く並んだ白いお座布団
中央には
苔と水晶の箱庭のような世界
白い皿にあしらわれている
精霊の住処
〇
夏至ノ環 音ノ禊
こちらに於いて
環をとりかこみ
その
ひそやかな環から
とびだしていったもの
おもいだされたもの
ゆすられたもの
うまれたもの
うまれたこと
そのひかりは
結晶
わたしたち
そのものであった
むすびのシェアをとおして
ひとり
ひとりの
その背景が
ゆるやかに
ひらかれ
てのひらにそっと
のせたたからものを
みなで静かに
のぞきあうような
そんな
いとおしいものであった
わたしたちは
ゆるやかにつながりあう
たいせつな同志
このせかいに
ちらばっていきる
こまかな
じゅんすいな
ひかりなのだ
と
はるばる
この朝に
足をお運びくだすった方々
おひとりおひとりに
こころから
御礼申し上げます
有難く
しあわせな
尊いことでした

栞草
あわい ひかりとほす 夏至の食卓
桃色に注がれる
淡き甘露な飲み物から
はじまり
ひとさら
ひとさら
透明で
太陽のひかり
纏い
かろやかで
エネルギーの充ち
魂の祝福のような
お食事でした
ゆきのさん
御馳走様でした


午後からの
Stone in your Spirit
Crystal & meditation
SHIDHEさんの導きにより
みなそれぞれに
少女のようになって
クリスタルをみつめ
クリスタルと対話し
クリスタルその存在を
自身の内に携える
わたしの選んだのは
きいろにひかり
こっちをみていた
きいろちゃん
(SHIDHEさん、名前がやっぱり覚えられません…)
あたらしいとびらをひらく
その勇気、ちからを宿す
石
やはらかく
なごやかな
やさしいとき
参加させていただいて
光栄
しあわせな
ことでした
SHIDHEさん
どうもありがとう
〇
此処
シロテナリをいとなむ
ゆきのさん
ゆうじさん
厨房に立つ
おふたりの後ろ姿
川映す窓からのひかり
その
絵のような一瞬のうつくしさが
こころにのこっている
ここで唄えましたこと
御一緒できましたこと
こころより
ありがたく
しあわせにおもいます
ありがとうございました
〇
帰り道もまた
同乗させてくれたSHIDHEさん
どうもありがとう
この日は一日
むすこを
懐かしの
「こどもの国」へ
連れ出してくれた娘
これに同行し
ともにおもいきり遊んでくれた
娘の親友 青ちゃん
ふたりにも
こころより
どうもありがとう
すっかり日も暮れて夜となり
お腹ぺこぺこで帰り着くなり
待っていてくれたむすめが
拵えてくれた御蕎麦の
美味しかったこと
こたび最後の夜に
約束していた花火をもって
川辺で灯す
ひかる微かな火花
むすこ
眠い目をこすりつつ
ねむくないからお散歩したいといって
三人
手をつないで
あるく
夜の道
前夜
むすめのつくってくれた
誕生日ケーキのつづきを
夜中
ふたりで食べ
小声で話し
夜は更けて
朝となる
行く前から
会えるのはうれしいが
別れるのがもうつらいといって
いた
むすめのことばが
身に沁みて
よくわかる
せつない
朝であった
バス停まで
見送ってくれた娘に手を振り
むすこは涙ぐみ
というか泣いていて
わたしも別れがたく
しかし
ゆかねばならぬ
ひこうきにのるのだ
いとおしいむすめ
だきしめ
バスにのり
とびらは閉まり
ぶるるんとバスはゆく
手を振って
わたしたちは
人混みの東京駅ですこしおろおろし
つばさにのって
かえった
かえってきた
またあえるときまで
それぞれに
それぞれを
生きて
いるように
そこになるたけいつも
ほんとうのものと
愛がながれているように
(写真はすべて、SHIDHEさん撮影。拝借いたしました)
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