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  日々、ミカンのこと                 

nalu

辺野古 

おきなわ |

ribon


沖縄の旅の話。

誰が待つでもなしに、

ええ、ええ

勝手に続けます。



今回も辺野古へ行った。

ちょうど台風がやってきたころだったので、

座り込みのテントは片付けられ、

そのすぐ奥にある

「命を守る会・座り込みテント村」で

しばし話を聞いた。



今回は、旅の前に

細く裂いた布に願いをかいて、

つなげ

持っていった。



浜辺に存在する

米軍基地との境界線

ぐるぐるの有刺鉄線に、巻きつける。

この海が壊れませんように、と。

自分のもつ

わずかながらのチカラが

ここに加わりますように、と。



境界線のみえない空の下、

鉄線の向こう側には

戦車や米兵が訓練をしている光景をみる

と、テント村の人から聞く。



訓練。

もちろん

戦争の訓練である。



わたしは

軍人を悪くおもわない。

かつて

この国からも旅立っていった多くの兵隊たちを、

戦った人たちを、

血を流し、流させた人たちを

そうせざるをえなかった人たちを

悪い

などとわたしにはいえない。



憎いのは

その仕組みを作った大きな力である。

今も、

その仕組みを作り、動かす、

大きな力である。



何度でも思うけれど、

戦争の仕組みを紐解けば

戦争は

戦争によって得をする

一握りの人々のためにある。

莫大なお金が動き、

莫大なお金を得る人々がいる。

多くの、

虫けらみたいに死ぬ人々の、

苦しむ人々の

犠牲の上に立って。



だから、

だまされちゃいけないのである。

戦争はいらん、

と、人々はつよくおもわなくては

と、私はおもう。

わたしはね。



武力が平和をつくる

人々の安心をつくる

なんてゆう言葉を

わたしは信じない。





目の前には、

青い、緑色の、透明な、

海が広がり、

わけのわからぬほど美しい。



ここを、

埋め立てて

どんぱちやるための基地を

バラバラと爆音とどろかせる戦闘機の

滑走路なんぞを

作っていいのかどうか。



作ろうとおもうひとは一度

この海を

ここに立って、よーくみてみたらいい

と、わたしはおもう。



壊したものは二度と、

同じようには戻らないのだから。





まるでだめ

無力非力の山田はここへ足を運び

ただ

まだここにこの海があることをみる。

確かめる。





ふたり

砂の上に立ち

空の高みにむかって

海の向こうにむかって

願いをとばす。



そんなことをして、

この地

辺野古を後にしたのでした。
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