
とある日曜日、
ましゅと高田馬場にゆきました。
学習院女子大学でひらかれていた
オノ・ヨーコ 展
その最終日に。
大きな鐘
『Bell of Peace 』
届けひびけと、
カランカラン鳴らす。
たとえば パレスチナの地に
たとえば イラクに
たとえば チベットに、
たとえば アフガニスタンに……。
ましゅは除夜の鐘をたたくみたいに
何度も反動をつけて
愉快そうに鳴らしている。
なんで鳴らすの??
の問いに、私なりのおもいを話す。
中庭にあるハナミズキの木枝に
願いをかいた小さな紙を結ぶ
『Wish Trees 』
椅子に腰掛けて、
ましゅが一心にかいたのは
「せかいのみんながしやわせになりますように」
しやわせ は、
しあわせ だとおもわれる。
たぶん。
むろん、
私がなにか言ったわけでもなく。
この小さなひとに、
いくつだってほかに叶えたい事柄は
あるだろうに。
けれど
すてきなことだと
かあさんはおもう。
私たちのかいた願いも加わって
青空の下、
いくつもの白い願いが
ひらひら風にゆれた。
オノ・ヨーコ
ずっとずっと気になっていながら
機会を逃して、
彼女の作品に実際ふれたのは
これが初めてのことで、
そんな私が知ったようなことは
けしてゆえないけど。
ましゅなんか連れていっても、
つまんないんじゃないの??
と皆にゆわれてここへ来たけど。
彼女の作品はいつだってシンプルで、
一方的にこちらが受身ではなく、
ひとりひとりのこころや大事なものを
のせて、感じる。
ようにおもう。
こころを震わせ、こころを動かす
目の前のひとすべてが
主体となりうる
ような。
ましゅも
たのしかったー
と、帰り道にそう言って
私の手をぎゅっと握りました。
よかったよかった。
ひらひらした無数の
想像をのせた願いが
いつか叶いますように。
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