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  日々、ミカンのこと                 

satomi yamada

みえないもの、さわれないもの 

家族のこと |

man


おさむうなってまいりました。

寒いのは拙者、苦手であります。

だいたいにして朝

起きられません。

布団からなかなかどうして 抜けられぬ。

毎日毎日、

今日ましゅ学校休みならばいいのに

と、おもう トドキモノ

母親不合格な女であります。



そしておやおや

もう10月も終わり。



10月といえばはじめ頃、

気づけばあちこちに

曼珠沙華が咲いとりました。

私はこの花がすきであります。

葉もなく すっと伸びた茎の先に

ぱっと咲く紅の色がほんのすこし

うすらこわい

というところも。






なんでかってゆうと私の祖父が

(今度は母方の祖父のことである。ややこしくてすんません)

亡くなるひと月ほど前、

私宛にくれた最後の手紙の中に

祖父が撮ったこの花の写真が入っていたから

だとおもう。



手紙には、

「最近そば打ちを習いました。

今度里ちゃんが遊びに来たときには

おいしい手打ちそばをごちそうしますよ」 と

ある。

この手紙を読むたび、

そんなつもりはないのに涙がでる。

何でも見事につくりあげてしまう祖父の

さぞおいしかったであろうそばを食べる前に、

祖父は逝ってしまった。

私が小6の秋だった。



山歩きが好きな彼は

山の中で木々の中、

空を仰ぎ見るように横になって

亡くなったそうだ。

祖父は幸せだったとおもう。



私たちはちぎれるくらい 哀しかったけど。

もう二度と会えないなんてさみしすぎたけど。

目を真っ赤にして泣く母のカオは、

今でも忘れられないけど。



それ以来ずっと

力もでないくらい困り果てたときや、

しゃがみこむくらい苦しいとき、

私は祖父にはなしかけてみる。

そうすると

さと がんばれーと、

頭をなでられているような気がしたり、

白い紙にすらすらと書かれるように

祖父の声が聞こえるような気がする。



実体なんてなくっても、

そんなふうにして 祖父はいるのだとおもう。

いてくれるのだとおもう。



波のように押し寄せる毎日の中、

見えるもの

さわれる現実に

押しつぶされそうになっても、

もうだめだって

時にはおもっても、

やけっぱちになっても、

それでも

行き着くところはやっぱり

見えないものや さわれないものを

信じていたいとおもう。

ばかみたいだよってもし 笑われても、

大丈夫 と

自分にいいきかせている。



自分がそれでいいんなら、

それがいちばんいいんだよって

おもっている。



いいんだよね?

おじいちゃん。
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