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  日々、ミカンのこと                 

satomi yamada

土の筆 

四季 |

tukusi


つくし は
土筆
と書くのだそうである。

筆の先のような姿をして生えるから
だとか。

わたしは春になると、
これがにょきにょきと生えるのをみずにはおられない。
むろん
こぶしの花も、さくらも菜の花も沈丁花も
絶対に欠かせぬものだけれど
毎春、
つくしをみるまでは
「つくしーつくしー」と
地べたをみまわしてあるく。

小さい頃はひろっぱに
ぽつぽつ顔をだして
にょきにょきのびるつくしに
身体中がわきたった。
はるだはるだはるだ、と。

夢中で摘んでは、ちょんぎっておままごとをして
遊んだ。
たんぽぽの花びらと一緒に水たまりでお味噌汁をつくったりした
なあ。

娘は、つくしをみつけても
もったいないとゆって摘まない。
一本くらいいいんでは?というわたしの誘惑にもなびかない。

都会のつくしは貴重で、なんである。

おもっていたら先日、
一面にわさわさと生えほこるつくしをみた。
とても格好がよかった。

写真は、
今年最初にみつけた土筆。
ないない、と騒いでいたら父がふとしゃがんで
ほら、と指差した。

立ってちゃわからぬこともあるのだなあと
しみじみ感じ入った。

花も舞散り、春がきたんである。
17:19 |  trackback: -- | comment: -- | edit

朝寝坊 

四季 |

asanebou


ひにひに

寒さが増しております。

ざくろの実も

あちこちで

がばりと割れているのをみます。



この時期になると、

「これ以上寒くなったら

冬を越せる自信がないよー」

などと柔なことをいい、

深刻にそうおもうけれども

毎年しっかり生き通している。



わたしは結構な冷え性で

ふゆ、

手足の先は

氷も溶けないのでは

とおもうぐらいに

つめたい。



「養命酒がいいみたいよ」

と、ひとからゆわれ

先週から飲み始めてみています。



少々ばばくさいけど

ものは試しだ、

と。



気分的に、なんだかよい気がする。

そんな即効性はないだろう、と

妹などは言うけれども。



そんなことより

わたしは冬の朝、

ぬくぬくした布団の楽園から

巣立つのに一苦労します。



毎朝、毎朝、

あーあー

また朝がきてしもうたよー

もっとずっとごろんごろんしていたいんでよー

とおもう。

わりと深刻におもう。

寒さが増すにつれ、

日々深刻におもう。



ゆたんぽ、

湯豆腐、

白い息。

外に出た瞬間入り込む、

澄んだ匂い。



さむいーさむいーといいながら、

なんだかんだと

冬を愉しみたいとおもう

霜月、半ばです。
21:42 |  trackback: -- | comment: -- | edit

ぶがぶが 

四季 |

sumire


あちこちで沈丁花のにおいがして、

こぶしの花もぷかぷか灯って、

桜の蕾もゆるんできて、

まだまだ

花粉が猛威を振るっております。



昨晩わたしのとなりには

鼻をつまらせ、

ぶがぶがゆって眠っている

ちいさな人がおりました。

他でもない、

重度の花粉症患者

ましゅ氏であります。



正直ゆって

子ブタがいるのかとおもいました。



いびきなのか、なんなのか

信じられないくらい大きな音をたてるので

笑ってしまうほど。

で、

こちとら全然寝られません。



ねたいのに、

ねむいのに、

ねられない。



しかも子ブタは、

鼻の付け根をマッサージして

つまりを和らげてあげようとすると、

むちゃくちゃに暴れる。

2度3度挑戦したけれど

大抵抗に遭い、

あきらめて、

布団をかぶって寝ました。



潜った布団の中は

はっきしゆって、息苦しい。

小さい頃

眠れないとよく布団に潜って、

くるしいなー

くらいなー

宇宙ってこんなふうなのかなー

と 余計に眠れなかったっけ。

……。

そしてどこまでも

ぶがぶがは鳴り響き

いやはや、

長い夜でありました。



いつの間にか眠ると、

あっという間に朝がやってくる。



それにしても

昼夜深刻に辛そうな ましゅ娘。

だーれーかー

花粉症の特効薬を作っておくれよー

と、

切に願います。



かつて、国策で大量に杉を植えたのに

外国からの安い輸入木材のあおりで

そのまま放ったらかしにされたという

日本の山。

一度人工的に植林された山は、

間伐したり 手入れをしないと

上手いこと機能しなくなるらしく

今や、日本の山はすっかり衰弱…

なんだとか。



杉は身の危険を感じて

悲鳴をあげるように、

花粉を大量に飛ばしまくっているらしい。

きゃー。



しかし

杉氏は悪くない、がな。



そんなわけで

これからは国産材!

(だれなの?)

適度な利用と、植える循環。

木の時間に、

合わせた暮らし。



欲張らず、適度に使うなら

木はずっとずっと尽きないエネルギー。

そう考えると、ちょっとすごい。



拙者は一度、

間伐や広葉樹の植林をしてみたい。

そんなことを考える

春の夜長でありました。

23:09 |  trackback: -- | comment: -- | edit

みかんのて 

四季 |

mimoza



冬の間、

私の手はきいろくなります。

それはもう、ものすごく

きいろ。



初めて会った人にさえ、

「みかん、いっぱい食べますでしょ?」

と、ゆわれるくらいです。



確かに、友人のおうちから

送っていただいて

箱でみかんはあるし、

そりゃ食べる。



けれど。

そんなにたくさんは食べていないとおもう。

1日せいぜい1~2個。

いや、2~3個か。

食べない日だってあるのに。



なのにどうして!

とゆうくらい、

今年も手足は相変わらず、

まっきっきです。



恥ずかしいくらい。



それはさ、

黄疸とかじゃないのかい?

と心配されるくらいですけど

毎年のことだし、

夏には元にもどっているから

きっと大丈夫。



冬の風物詩みたいになってきた

わたしの

みかん色の手であります。



そうして、真冬でさむ。

とおもっていたら最近、

メジロをよく見かけるようになった。

梅も、

ミモザアカシアだって

咲きはじめている。






ゆっくりとまた

春が近づいているんですわね。



うれしい反面、

花粉症のひどいましゅ娘。

今年こそは治っていますようにと

祈りつつ、

いつ出てきやしないかと

内心ドギマギしている

今日この頃です。

23:19 |  trackback: -- | comment: -- | edit

鈴虫 

四季 |

yuu


9月に入り

人々が長袖やら秋色の服を着はじめた。



朝晩はすうっと風がつめたくて

窓を開けて寝ていると朝、

体がつめたーくなっています。

されど昼間はまだハンパなく暑い。

暑いのに厚着

というのがどうにも我慢ならない私としては、

後ろめたさを感じつつ

タンクトップやビーチサンダルでうろうろしてみたり、

大人ぶって

秋っぽい服を着ようとして

汗をびっしょりかいたりして、

どちらにしろ

居心地のわるい季節であります。



もっとこう、

何ものにもとらわれない

猫様みたいになりたいものである。

人間もけもの、というのだから。



さて、

夜になるとりんりんりんりん…と

鈴を振るみたいな音がする。

私はこの音がすきであります。

一体

あの小さなカラダ何匹でもってあんな音をさせているのか

本当に凄いとおもう。



この夏の近所の祭りの日、

鈴虫を売っているおばさまを見た。

なんとご自宅で孵化させ、

毎年売っておられるのだという。

「地元の鈴虫よ」

という言葉にぐっときて、

買って帰った。

家で箱をあけてみると、

雄がいない。

ぴょんぴょこぴょんぴょこするもの皆

雌ばかり。

むろん、鳴くのは雄であります。

3匹ずつ入ってるってゆったのにー

と、しばし考えたけれども申し訳ないが

返しにゆきました。

……。

おばさま、「あらあらごめんなさいねー」

とゆっていたけれど、

いやいや、こちらこそ

雌のみを飼う寛大な人間じゃなくってごめんなさいね…。



そんなわけで

我が家で鈴虫鳴く計画は

あえなく頓挫。

まあ、こんな狭い家の中で鈴虫が鳴いたりしたら

風流どころか寝られなくなるかもしれない。

だからいっか。



んなことはいいとして。

季節はめぐり、夏もさらばである。

この季節はなんとゆうわけもなく もの哀しい。

暑い暑いとぶーぶーゆってたくせに

いざなくなるというと哀しくなる。

昼間、蝉の声を聞いてはほっとして、

蝉、がんばれー!

というきもちになる 山田であります。
23:56 |  trackback: -- | comment: -- | edit

花火 

四季 |

hanabi


今年も、我が家恒例となっております

“これぞ”と決めた花火大会にいきました。






むかし、

たとえば小さいころは

ドンドンいう音がおなかに響いてこわくって、

いたくって、

花火なんかすきではなかった。

ついでに祭りの太鼓もキライだった。

わざわざ近くまで観にいこうと連れ出してくれる両親を、

なんでまぁそんな…とおもっていた。



たとえば恋人のいる

もっとうら若い頃は、

わけもなく

(いや、わけはちゃんとあるんだが)

ごみごみしたところにわざわざ行って、

人の渦にまみれている間に終わってしまう花火など

なんの意味があるんだい

あんなもん、遠くからながめればいいんじゃ

などとおもってました。



ところがどっこい。



3年ほどまえ、

何でだったか母とましゅと3人で

昼間っから花火大会の催される公園に出かけ、

ビニルを敷き、場所とりまでして

芝生の上遊びほうけながら

今か今かと待構え

ボンボンあがる花火を間近で見上げて

歓声あげ、

拍手までしていました。

はじめて、

花火って!!!!

と心底興奮したのを憶えています。



それ以来。

毎年ひとつ、花火大会は間近でみることにしとります。

今年は場所とりを妹カップルに頼んで、

せっせとつくった弁当とビールなぞを持って、

今年は浴衣まで着て。

暮れゆく空を仰ぎ見つつ、

芝生の上のビニルに

足 投げ出して、

弁当つつき、ビールをごくりごくり。

ほろ酔いになってまいったところで



花火ドーン!

ドドドーン!! パパパ…。



今年は仕事を終えた父も駆けつけ、

大いに楽しんできましたがな。

パチパチ拍手をしているましゅは

すでに花火がすきな模様…



人はひとつところにはいない。

きらいだったものをすきになったり、

その逆もあれば、

気づけばずっとすきなものが

あったりもして。

その心は自分の意のむくまま自由自在

というわけでもなく

我輩の心に我輩が振り回される

ときだってある。

私の手を離れた何か別の生き物のようでもある。

なんじゃそりゃ。



まあまあ

そんなんこんなんして、

いろんなもん抱え、転がるようにしながらも

とにかくまあ、

こんな人生をまるごとおもろいと

笑っていればいいではないかと

このあついあつい日、

脳みそ溶けそうになりながらも

ぼんやりとおもう。



いつか、

花火を打ち上げるそのまさに真下で

豪快に空に飛び出してゆく花火を見上げてみたい…

と、ひそかな野望を抱く

夏であります。
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枇杷 

四季 |

biaw


もうちょっと時期は過ぎてしまったけれど、

今年は枇杷のあたり年だ

ということです。



大すきな友達の大すきな父さんが

娘の結婚式を翌日に控えた朝、

近所の水路脇に生えた枇杷の木から

こらしょっ と

うす橙色の実を採って 食べさせてくれました。

みずみずしくて本当においしかった。



採っても採っても、まだまだまだカラスの分はあるとみえ

田舎のカラスは食べ物がいっぱいあっていいね、

とましゅと話す。



あたり年なのは徳島だけなのかとおもったら、

こちらに帰って数日後。

群馬に住む母の兄が

今年の枇杷はすごいからといって

どっさり送ってきてくれました。

なんだいなんだい、こっちもかい!



おじさんのうちの目の前の公園に

枇杷の木があったけど、

まさかあすこから採ったわけじゃないよねと

母と妹が話して尋ねてみたところ、

むろん その木の実だよ

という答えが返ってきたらしい。



……。

おじちゃんらしいや。

魚釣りが上手で、山菜や草花の名に詳しい

私のすきなおとなのひとりである。



妹はむかしから枇杷が好物で

高知に住んでいた中学生の頃。

下校どき、

道脇に生っている枇杷の実を眺めていたらば

通りがかりのおじさんに

「とられんよ 」

と、ゆわれたと半べそかいて帰ってきたことがあった。

本気でみてただけだったのに…と

今話すときでさえ怒っているけれど、

よほど食べたそうな顔をしていたんだろうなあとおもう。



わたしは今年、

枇杷がやたらとおいしい。

日本にもともとあるような果物は

甘みがうすぼんやりしていて、

あとすっぱかったりして

昔は苦手だったけれど。

今もアケビだけはおいしいとおもえないけど…。

オレンジより甘夏、

外国のより日本の果物。

ここでもひとりフードマイレージキャンペーン

なんであります。





そうそう枇杷。

枇杷のおしりはなんだか生き物に似ている。

うぶ毛の生えた割れ目は

うさぎとかなにかの口か鼻のようで

今にもしゃべりだしそうだなとおもう。



つるつるころころした種を

洗って乾かして、

そしたらどんぐりみたいに遊べるかしらと

窓辺に転がしてみている

今日この頃であります。



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